アメリカのFOMCを控えて、各国緩和への期待が高まる中、この夏ぐらいからマーケットの動き方に変化が出てきたように感じます。例えばリスクオンですが、ネガティブ要素が出る→株価が下がる→全面円買い、ドル買いという動きが一連のパターンとして繰り返されてきていましたが、この動きにばらつきが見られるようになりました。理由はファンダメンタルズにあるわけですが、円高もユーロ売りもある程度歴史的な水準まで動いたあとなので、もう一段の突っ込みをするには心理的に負担なところもあります。その点を突かれて、反発場面がこれまでよりも強いかな?という印象でしょうか。なので、これまでのリスクオン、リスクオフという一連のパターンの見方を変えて、トレードポジションを構築していく必要があると思います。
通貨ペアの中でちょっと気になるのがユーロスイス。スイスが対ユーロに対して実質的なペッグを決定して一年が経とうとしています。その間1・20でピタリと抑えられていましたが、ペッグの変更?などの思惑が交錯、ヘッジファンドが仕掛けていると言ったマーケットの噂も加わり、ボラの高い動きになっています。ユーロ円に連れる形でスイスフラン円も右上がりの上昇がしっかりしてきました。こちらは対円、対ユーロ合わせてウォッチしてみてください。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。