12日、EUのノーベル平和賞受賞が発表されました。相変わらずの露骨な選定・・・と皆さん思いますよね。ただこれでEUは崩壊しない、させないという強いメッセージが送られたのかなと感じると、今のユーロへの投資妙味も増してきます。実際にノーベル賞発表直後に開催した弊社セミナーでの通貨アンケートを拝見していると、中長期でユーロ投資へ関心を持つ方が非常に多く、大きな流れの変化が出てきているように感じますね。
また先般S&Pがスペインの格下げを発表し、ムーディーズが近く追従するのではないかという思惑がありましたが、16日のNY時間、ムーディーズは投資適格級を据え置くと発表したことも好材料となり、ユーロは対円で再び103円台まで値を戻してきました。
またこのユーロ小じっかりの背景には、スペインの支援申請実施時期への期待が盛り込まれています。先週末では?11月では?近々では?と噂ばかりが飛び交いますが、現実に支援申請が行われることが必須で、そこがあく抜けの大きなポイントになりそうですね。支援申請は、今日出ても、来週出ても、11月でも、と的を絞りこめませんから、ヨーロッパ時間のニュースには敏感に。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。