先週18日に報道された「10月30日、日銀追加緩和実施」という思惑を受けて、マーケットは久しぶりに日本を主役にした動きが続いています。思惑期待からドル円、クロス円は上伸し、ドル円は7月6日以来3ヵ月半ぶりに一時80円台乗せとなり、200日線を上に突破してきました。前回8月にも同様の動きを見せましたが、その時は3日反騰で値を消し、再び下抜けとなって200日線が重く上値を抑えてきましたが、今回は21日線などその他の移動平均線も上向きになっており、一目均衡表の雲も上抜けしています。遅行線も同様の形になっており、明らかに今回のチャートは上値を試しやすい強い形になっています。
一部では、81−82円のオプションの買いも入っており、目先は円安が進みやすい地合いになりそうです。30日の日銀発表を終えてみないと、次の流れは考えられませんが、まずは30日までの短期間で押し目買いのドル円ロングはファンダメンタルズ、テクニカルの両面を追い風に良い展開になりそうです。80円が一つの節目になりやすいですから、80円割れが買い場と見て、短期の動きやすい地合いを是非上手く利用して下さい。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。