今年も残すところあと1ヵ月弱になりました。日本は16日に衆院選を控えており、選挙結果を睨む相場展開なので、例年以上に気ぜわしい師走となりますね。
欧米は今週末の雇用統計と、12日のFOMCを通過すると、徐々にクリスマス休暇の調整が始まります。
今週末に控えている雇用統計ですが、今回は弱い数値が予想されています。先般NYを中心に大きな被害を出したハリケーンサンディの影響で、失業保険申請件数が増加しており、雇用も一時的に減少しています。3日に発表されたISM製造業景況指数の構成項目である雇用も前月の52・1から48・4に低下し、2009年9月以来の低水準となりましたので、雇用の悪化はマーケットも織り込んでいます。もちろん予想を大きく下回る、上回る結果となれば材料視されると思いますが、正しい数字は次回に出てくる改訂値で示されるでしょうし、今回の数値が=(イコール)アメリカ雇用の現況を示すという数字とは言い切れませんので、悪くても過敏に下に反応しなくても良いのかなと個人的見解です。
FOMCでは、今月末でツイストオペが終了しますで、それに続くMBS、米国債の購入という追加策が講じられるのでは?という見通しです。財政の崖問題も含め、12月半ばにかけて年末最後の大仕事が続きますので、引き締めていきましょう!
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。