12月12日、9時48分に北朝鮮が人工衛星と称するミサイルを発射したことを受けて、円相場はやや円売りになるも、10分程度で発射前の水準に戻る超小幅の反応となりました。北朝鮮関連の地政学的リスクに対する市場の反応は、年々薄くなっていますから、こういうちょこっとの動きに下手に乗らないように気をつけて下さいね。
さて、当レポートを書いている現在、FOMCを直前に控えて、材料としてはややエアポケットです。私自身もFOMCを見てから円ポジ考えようと、現在ノーポジですが、スタンスは円売り変わらず。何処から入るか見極めというところです。
直近のIMM先物市場によると、ドル円の円売り持ちポジションは、2007年以来の高水準まで高まっています。当面の目安として85円が意識されていますので、押し目は丁寧に買いたいところ。
また、先般0・25%の利下げを実施し、さらに追加利下げの可能性が高まっている豪ドルですが、依然として強いまま買いが集まりやすい展開です。ただ、豪ドルは金利動向に右往左往させられる場面が多そうなので、個人的にはNZDをメインにしています。3月の高値69円11銭を抜いて、年初来高値を更新してきました。現在の高値水準は、この数年のレンジの上限値にあたりますので、これを上抜けするか、ちょうど面白い展開のところです。70円がずっと重いままですので、70円乗せで新たな投資妙味が出てきそうか、注目しています。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。