株価牽引型の円安続くか2012.12.21

12月19日に、日経平均1万円回復、実に4月4日以来約8ヵ月半ぶりの上昇。為替市場もその動きに追従する形で、ドル円は84円台、ユーロ円111円台、ポンド円も137円台と軒並み円安続伸となっています。

為替市場は、週末の総選挙を終えて、今週のオープンでは総じて窓開けの強い続伸でスタートしました。ユーロ円は先週のクローズ109円90銭に対し、週明け111円乗せでスタートし、同日夕方に109円91銭の窓埋めまで値を消した後に、ピタリ埋めて反転、続伸のセオリー通りのキレイな形になっています。

ドル円、ポンド円については明確な窓埋めが無いまま続伸し、ドル円は年内85円を射程圏内にしました。

注目なのは今週20日(木)に実施される日銀金融政策決定会合です。これを終えて、実質的なクリスマス休暇に入っていくため、為替市場では金曜日のクローズまでで流れの一巡があるのでは?という見方が大勢です。

来週は外国人の投資家は一斉にお休みに入るため、商い閑散となりそうです。まだまだ日本時間は株価主導で動く可能性があり、アジアタイムがメインになる1週間になるかもしれませんね。特にこのところは株価主導型で東京時間に為替市場が活況となる日が続いています。仲値の時間はもちろん、前場と後場の間の昼休みから13時くらいにかけても大きく円安が進むという時間的な動きも見られますから、株価指数を睨みつつ、この時間の値動きに上手に乗りたいところ。

※会員向けレポートコラム「為替ばんざい」では、2013年、円ベースの通貨動向を取り上げています。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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