G20前のG7で2013.02.15

今週末にロシアでG20が開催されますが、その直前にG7が異例の為替誘導への懸念を示しました。G7高官が「G7は円に対する一方的な誘導を懸念している」とコメントしたと伝わると、円は対ドルで数分間に1円急騰する波乱となりました。その後打ち消しコメントも出ましたので落ち着きを取り戻しましたが、動きが鈍いまま東京市場に持ち込まれています。

G7骨子を見ると、直接日本のアベノミクスを批判した内容になっているわけではありませんが、アベノミクスがきっかけになったのは明白です。ただし、G20を前に出てきたということは、G7で先に牽制してG20に持ち込まないようにしているのか?という空気が伺えます。となると、G20では日本の円安について特段コメントが出ないかもしれませんね。

先般、ブレイナート米財務次官が「デフレ脱却を目指す日本の努力を支持する」と発言したことから、アメリカが日本に円安ドル高について現段階では批判をしていないという認識が持てました。各国の政治的立場から出る発言には反応しやすい地合いですが、アメリカが批判していないのは日本的には強い追い風です。

市場目線は白川総裁の前倒し辞任で3月20日の新体制発足は正副総裁パッケージになりました。いよいよ切迫してきた次期日銀総裁人事を巡る駆け引きに、注目です。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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