欧州債務危機の余波は大きく、イタリアに続きスペインも解散総選挙になるのでは?と不安視されているヨーロッパですが、EU加盟国のラトビアが2014年1月1日ユーロ導入でEUに申請したことが報じられました。EU側の審査が始まりますが、6月上旬までに同国経済状況を申告し、13年後半には承認される見込みとなっています。
ユーロ解体、ユーロ分裂などと言われましたが、ここにまた1つ加盟国が加わって、2014年には18ヵ国体制になる模様。EUにとっては朗報ですが、同国民は3分の2が反対しているという報道も。それはそうだと思います・・・。規模の大きいユーロが安定化に向かうことは、危機を支援してきた先進各国(日本含む)にも朗報なので、ユーロ圏、国内政治もしっかりまとめて経済回復に努めてほしいところ。
そのユーロですが、今週7日にECB会合を控えて様子見の小動きになっています。一部では金利引き下げ見通しも出ています。政策金利は現在も0・75%と、日米と比較してもやや高い金利を保っていますので、預金金利は手を付けずこの部分に触手が伸びてくる可能性も。
今回は見送りの公算ですが、会合後のドラギ総裁の声明が次のユーロのコンセンサスを作っていくことになるでしょう。
このユーロ円ですが、動きがとても投機的で、一頃のポンドのようになっていますので、ユーロドルでのドル買いの方がトレンドが伺いやすいです。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。