いよいよ5月に入り、日本は連休の真っただ中です。流動性の低下やSell in Mayを意識している向きも多く、円相場の地合いは弱い円高基調が続いています。ここまでの動きは例年通りですね。株式市場の調整はさほど強くはないので、この辺りはしっかり感が感じられますが、ドル円は96円50銭あたりがサポートとなるか、割り込めばレンジが切り下がって来そうな動きです。この辺りまでをショートの利食いポイント、押し目買いの買い場と見て注目しています。
この地合いの中で、今週から来週にかけては重要指標が目白押しになります。まずは2日(木)のECB理事会。現状では0・25%の利下げが確実視されており、ユーロはすでに利下げを織り込む動きも一巡しています。また3日(金)の恒例の米雇用統計は、現在の予想中央値を見ると、NFPが14・5万人(前回は8・8万人)と再び雇用数が盛り返す予想になっています。
来週はRBA理事会に中国の重要指標の発表がスケジュールされていますので、豪ドルにはやや重い展開が予想されます。豪ドルに対しては中国の経済の重さを背景に再び利下げ論が浮上してきていますので、RBAの発表への注目度が増してきそうです。
豪ドルは100円ジャストあたりをサポートするかどうか注目しつつ、もうしばらく買いづらい地合いが続きそうなのでご注意を。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。