GW明け7日の13時半に発表されたRBA(豪中銀)において、政策金利を0・25%引き下げ、1990年以降最低水準の2・75%とすることを決定しました。事前のアナリスト予想などを見ると、大方が据え置きを予想していただけに、発表後はサプライズの豪ドル売りとなりました。しかし対円では、日経平均が500円高の超強気相場に押されて下げ止まる展開です。
RBAの声明によると、持続的な成長促進のための利下げであることと、豪ドル高懸念が示されていますが、利下げ実施となった決定打という説明にはいささか弱い雰囲気で、この辺りが今後の不透明感を高めている印象です。
市場では、6月に追加利下げ予想が半数、年内に再度利下げ予想が半数となっており、まだまだ慎重な見方が続きそうです。対ドルでもまだ豪ドルの高値水準が続いていますので、パリティ割れから0・79あたりまでの調整はRBAとしても望むところでしょうが、それでも2%の金利に乗るマネーとの攻防が続きそう。
それにしても豪は、つくづくアナリスト泣かせで予想を裏切りますね(笑)
GW中は、予想通りECBも0・25%の利下げを実施しました。こちらはマイナス金利についての言及もしていますので、欧圏の景気動向とにらみながら、段階的にマイナス金利への道筋が仮定されて織り込まれそうですが、今のところはまだ0・50%あるので、小康状態になりやすいかもしれません。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。