29日に発表されたドイツの4月CPI速報値は、前年比で+1・3%となり、前回の+1・0%は上回ったものの、予想の+1・4%を届かなかったことを嫌気し、ユーロは一時急落とネガティブに反応しました。欧圏の4月CPIは、本日(30日)18時に発表を控えており、ドイツに続くネガティブな数字が懸念されます。来週8日のECB会合を前に今夜の指標が大きな注目材料です。市場予想は前年比+0・8%、前回は+0・5%でした。
先週24日にドラギ総裁は「インフレ見通し悪化で資産購入が必要になる可能性」があることをコメントしましたが、実際にその懸念がインフレ数値として色濃くなってきました。ここ直近はユーロ売りの動きに注意です。
同じく29日に発表されたイギリスの14年第1四半期GPIは5期連続プラス成長で+0・8%、前年比は+3・1%となりました。わずかに予想を下回ったことで発表直後は売りに回る動きもありましたが、経済の堅調な動きが確認されました。ポンド相場に大きく影響するM&Aについては会員向けレポート内コラム「為替ばんざい」にて取り上げています。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。