ポンド、利上げに不透明感2014.10.17

9月8日の169円台から180円までドル円同様に一気に上昇を見せたポンド円が、9月の上昇をすべて吐き出し170円割れのポンド安になっています。14日に発表された9月CPIは前年比予想+1・4%に対し、結果は+1・2%と伸びず、2009年9月の+1・1%以来の低水準を記録し、物価上昇圧力が鈍化していることが重石となって、来年と予想されている利上げ開始に不透明感が広がり、ポンドは続落となりました。200日線を割り込み、テクニカル面からはネガティブな形です。

イギリスは利上げという道程に入り、インフレ率の重要度は一段と高まっています。加えて英経済を引っ張ってきた住宅指標を見ると、直近で発表された9月のRICS住宅価格が+30で1年3ヵ月ぶりの低水準になったこと、ロンドンだけのDIは2011年1月以来初のマイナスに転じていることは注意しておきたい点です。

先月までの強い上昇と良いチャートは壊れて、月足MACDも今月デッドクロスになるか見極めどころ。

直近のBOEの見解は、来週22日に発表される今月のMPC議事録が注目されます。金融政策についての賛否の割合によっては動意付きますので注意を。(9月までは7対2 ※2名は現行の金融政策に反対)

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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