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スイス急騰の余波はこれから?2015.01.16

昨夜(1/15)、スイス中銀が政策金利を-0・25%から-0・75%へ引き下げ、スイスフランの上限設定を中止したことを発表し、スイスフランが急騰。世界中が大混乱に陥っています。ユーロスイスは1・20で値固めされていましたから、下回れば買う、上に乖離すれば売るという小幅ボラ狙い程度のポジションだったと思いますが、その他通貨では違います。

ドル/スイスフランを見ると、直近は1・0のパリティを上回って2010年以来の強いドル高トレンドになっていました。ユーロ圏の状況と米ファンダメンタルズを比較すれば、安心したドルロングを取れる通貨ですから、スイスフランショートをホールドしている向きも多かったと思われ、昨夜(1/15)0・82割れまでドルが急落したことで巨額損失の報が数多から出てきています。

ただ、昨日の今日で今はまだ混乱状態。実際に深刻な状況が出て来るのは来週以降になるかと思います。今週末はポジションを持ったまま休みに入ると、週明けにギャップが大きくなる“何か”が出て来るかもしれませんから、なるべくスクエアにしておくことを強くオススメします。
 
今回、スイスが突然ここまでの対応をしてきたところを見ると、来週22日のECBはかなり突っ込んだ追加緩和の詳細が決定されるのではないかと思えてしまいます。

スイス中銀は今回、1・20の上限設定を止め、マイナス金利幅を広げましたが、これでスイスフラン高が抑制できなければ、引き続きマイナス金利幅を拡大し、且つ結局介入をせざるを得ない状況になるのではないか?その意味でも、ユーロ不安が落ち着いてもらわないといけないわけですが、22日の会合で市場をひとまず満足させる内容が出て来るのか、注目が集まります。物足りないとなれば、追加緩和期待で再び波乱含みになる可能性も。

なお、FXでは昨日(1/15)の相場を受けて、スイスフランの維持証拠金を引き上げる取引会社もありますので、フラントレードをしている方はご確認をお忘れなく。

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