ギリシャ問題通過待ち2015.04.17

一部で報じられたところによると、ギリシャ当局がIMFに非公式に接触し、債務返済期限の延長を打診したが、IMFが拒否したと伝わったことで(ギリシャ当局は接触の事実を否定)、ギリシャ債が売られ、ギリシャのデフォルトリスクが一段と高まっています。今週は16-17日に開催中のG20会合の為ワシントンに訪米中のギリシャ・バルファキス財務相が、隠密裏に破綻専門の弁護士に接触したという真偽不明の報道も憶測を呼んでいます。

バルファキス財務相はワシントンで要人会談も行っていますが、ギリシャ政府は国内に対して反緊縮財政路線のスタンスを崩せないまま、他国に頼って生き延びている状況ですが、せっかく経済が落ち着いているアメリカ、量的緩和で経済テコ入れを行っている欧州各国も貸したくもないが、ギリシャ破たんで経済に波乱を巻き起こしたくないという思惑も高いでしょうね。借りている立場のくせにそこに付け入るギリシャとの攻防は、目先は4月24日の欧財務相会合に向けて一つの決着がなされているという見通しです。

ドル円はギリシャ問題の不透明感を受けて119円を挟んだ小動きになってきました。日足チャートでは一目均衡表の雲下抜け目前となっていますので、抜けて来るとテクニカル的には重いレジスタンスになります。4月末と季節要因でも、心理的に買い上がりづらくなってきましたので、押し目は引きつけての買いを心掛けて下さい。

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