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ポンド、再び利上げ候補通貨に。2015.05.15

総選挙が無事に終了し、予想に反して与党保守党が過半数の議席を占める結果になった英国は、既に「EU離脱」に対する住民投票が次の目線として政治の焦点に移ってきているようですが、目先は市場に影響を及ぼす材料を終えて、ポンドは身軽な動きになっています。

総選挙の結果に加え、12日に発表された3月の鉱工業生産は予想±0に対し、結果+0・5%と好結果になったことで、ポンドは急伸。対ドル、対円共に年初来高値を更新しています。この鉱工業生産の結果を受けて、英国の早期利上げ観測が再び市場を席巻してきました。昨年暮れまでは米国に続く第2の利上げ候補としてポンド高を誘っていましたが、今年は選挙を前に動きが鈍くなっていました。イベント通過で、ポンドの充電も完了!でしょうか。

対円では昨年12月につけた高値、189円71銭が目先のターゲット、対ドルではアメリカの利上げ時期後退思惑が高まるほど、ドルが軟調になりやすくポンドに白羽の矢が立ちそうです。昨年高値の1・7187に対し、現在1・5668と上値余地も十分です。月足では5-6月にかけて2008年以来の雲上抜けを試す展開にも期待です。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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