6月3日に1-3月期GDPが発表されました。前月比+0・9%(予想+0・7)、前年比+2・3%(予想+2・1%)と、強い数字となったことから豪ドル買いにつながっています。
前日2日に政策金利が発表され2%に据え置かれていましたが、声明の中で追加利下げを示唆しなかったことから、豪ドルセンチメントは非常に良くなっていました。RBAは、GDPが回復することを前提に、会合声明でハト派色を強めすぎないようにしたのかもしれませんね。
対してNZドルは、2日に発表されたGDT価格が-2・2%となり、5回連続で前回割れと乳製品価格の下げ止まりが見えません。当レポートでは豪ドルNZドルペアでの歴史的な豪ドル安水準からの豪ドル買いは長期で狙えるのではないかと書いておきましたが、順調に豪ドル上昇基調が続いており、昨年11月の水準まで豪ドルが切り返してきています。
ドル円相場が強いですから、豪ドル円もしっかりした形になっていますが、対NZドルでももうしばらくこの流れが続くのではないかと見ています。
豪ドルは資源価格の下落から厳しい経済情勢に陥ってきましたが、直近の消費者信頼感指数も14年1月以来の高水準を付けるなど、経済底打ちの兆しが伺え、国内政治も再び現政権への支持が高まっています。先般急落した中国株が強く切り返しているのも、ひとまず豪ドルに安心材料です。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。