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NZD、追加利下げの観測が重し2015.06.19

6月11日のRBNZ理事会で0・25%の利下げを決定したNZドルの動きが依然として緩慢で重い展開です。利下げの事前予想は半々と報じられていましたが、今回は据え置くというコンセンサスの方が強かったように思います。実際に発表後のNZドルの下落はサプライズ反応でしたし、その動きはまだまだ止まる様子がありません。

RBNZは声明の中で、NZドル高けん制をするとともに、追加利下げが必要な可能性があると示しました。NZ経済の輸出3割を占める乳製品価格は世界的に下落の一途を辿っており、乳製品大手フォンテラ社が「乳製品価格は下げ止まる」とコメントするも、2週間ごとに発表されるGDT指数(乳製品取引価格指数)は現在、6年ぶりの低水準まで落ち込んできました。

NZドルは最大の貿易相手国である豪ドルに対し、歴史的高値の水準までNZドル高が進んでいました。4月にパリティ寸前のところでダブル底を付けて切り返していますが、RBAが利下げ休止して様子見をしている今、追加利下げを行ってNZドル一段安に向かいたいというスタンスが伺えます。

引き続き、7月会合でも利下げが行われるのではないかという市場観測を重しに、豪ドル/NZドルは豪ドル買いが一段と進みやすい展開になりそうです。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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