愚宰相の愚策に翻弄。2015.07.03

ちょうど2週前、ギリシャのデフォルトが確定的と相場を賑わす。

先週、ギリシャの救済が決まりデフォルト回避になるだろうと相場がドテン。

そして週末の欧州財務相会合で、ほぼ支援延長が決まるだろうとドヤ顔だったバルファキス(ギリシャ財務相)の顔が突然暗転!会議中にギリシャが7月5日に国民投票を行うと報じられ、寝耳に水の欧州財務相お歴々がいい加減匙を投げたところでギリシャはデフォルトの階段を上り詰めています。が、上り切っていない週明け29日、ギリシャは銀行と株式市場を休みにし、世界に不安感を広げました。また自国民に決断を委ねた愚宰相が、返す立場のクセに支援期限切れ直前に「新提案」をサラッと出してきました。それも含めIMFは7月1日にギリシャをデフォルトとはせず「延滞」と言葉を濁し、欧圏も引き続き協議することを明らかにしています。

ギリシャ自体の経済規模は小さいかもしれませんが、この問題が長引くほど欧圏への不安感は高まり、その空気は世界に飛び火しやすくなります。このままの状態が長引けば、アメリカが9月に利上げ出来ないのではという懸念も広がります。

昨日(7/2)発表された米6月の雇用統計は、事前に強い思惑がドルを買い上げた分、思ったほど派手ではない数字(+22・3万人)に加え、前月、前々月の下方修正を発表したことでドル売りになりました。しかし下げたところの押し目買いもしっかりしていますので、結局今は自国経済の強いドルに資金をシフトしつつも、トレンド追いではなく早回しを心掛けて経過観察で行きましょう。

尚、ギリシャの国民投票の結果は日本時間で6日(月)午前6時前の見通しです。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。

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