トップページ > 株式投資コラム > 横尾寧子のFXのはじめかた > 投票が迫り強まる模様眺めの中、気になるニュース

投票が迫り強まる模様眺めの中、気になるニュース2020.10.09

 大統領選挙も残り1カ月を切り、このタイミングでトランプ大統領がコロナに感染するなど、さらに世界中が振り回されることこの上無い状況ですが、為替市場は全体的に模様眺めムードが強まり、非常に低ボラティリティの地合いが続いています。また今回の大統領選挙は郵便投票もあることから、11月3日の投票日に結果が確定するとは限らないことから、結果が出るまでの長期化が一段と警戒され、手詰まり感が台頭しています。

 その方向感の出づらい今、気になるニュースを確認しておきたいと思います。

 ゴールドマンサックスは直近で、顧客に対して11月初旬までにEUと英国の通商合意が成立、12月に批准というシナリオを見込んでおり、ユーロポンドのポンド買い推奨をしていることが報じられました。現在のユーロポンドは0.910水準ですが、ポンドが買い戻されて0.870辺りまで下げると予想しています。

 実際に英国とEUの協議は10月15日以降も継続するという発言が出てきており、間もなく合意なき離脱が決まる…という不安は一旦回避かというムードです。

 ポンドに対して売られているユーロはというと、欧州では新型コロナの感染が拡大しており、スペインのマドリードでは2日から14日間の移動制限を実施、フランスのパリ首都圏も警戒レベルを最高に引き上げ、6日から約2週間すべてのバーが休業になるなど制限強化になっています。春のロックダウンとは異なり、ビジネスの減速だけは避けるよう勧めていますが、結局個人の動きは制限されるので個人消費の減速は避けられません。GDPへの影響が再び懸念されます。

 そして中国が日本国債を大量に買っているという報道です。この4-7月に約1.4兆円の中長期債を買い越しており、これは前年同期比の3.6倍ものボリュームになっているということです。世界最大の米国債保有国である中国ですが、米国債をそのまま保有するよりもドルに換金して円にして日本国債を購入する方が上乗せ金利も加味してプラスになるということで日本国債購入が増えているという日経の報道です。つまりドルから円にしているわけですから、円買いでドル円相場の上値圧力にもなっているし、投資事由を見ると引き続きかなりのボリュームの買いが入る可能性があります。

 大統領選挙直前の候補者討論会と言えば、今回は史上最悪なんて表現で言われていましたが、4年前を見ると同じく酷い有様だったようで… トランプリスクは無視しすぎ?(2016.10.28)
 

※こちらのコラムは毎週木曜日時点で執筆した会員向けレポートより加筆・修正しております。

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