GDT価格一段の下落2015.08.07

8月4日に発表されたフォンテラ社の乳製品取引価格指数(GDT)が発表され、前回をマイナス9・3%と一段と大きく下回ってきました。2002年以降で最低水準と乳製品価格の下落が止まらないことを改めて確認されました。

先週末合意が見送られたTPPも、NZ側が乳製品の市場開放、完全撤廃を主張したことが折り合えなかった点も報じられていますが、中国市場の需要が急速に低迷している中で、乳製品価格下落も止まらないNZの必死の攻防が伺えます。

同国乳業大手のフォンテラ社は、今週取締役会において、2015/16年の酪農家出荷価格見通しを改定するという見通しが出ています。5月に発表した5・25NZDという現在の見通しについて、これまでは「長期的に乳製品の国際価格は回復する見込み」としてきましたが、前年度の価格見通しは1年間で6・0NZDから4・4NZDまで引き下げられていました。このフォンテラ社の取締役会での発表が、改めてNZドルに対してのネガティブコンセンサスを作り出す可能性がありますので、かなり下値水準ではありますが、再度の売りが出て来る可能性も注意したいところです。

尚、NZ主要株価指数NZX50は5903・65まで上昇し、史上最高値を更新続けていますが、同指数に採用されているフォンテラ社の株価は、2012年末の上場来の安値水準での推移となっています。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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