前号の週刊レポートで「リート(REIT)に値ごろ感が出てきた」とお伝えしたが、今週東証REIT指数は1月31日以来3ヵ月ぶりの高値まで上昇してきた。チャート的に今週大きく変化したのが、ホテル系リートのインヴィンシブル投資法人(8963)だ。会社側が今期の利益予想と分配金の上方修正を発表したことから、26日に5万8700円まで値上がりして、2月末につけた5万7100円を2ヵ月ぶりに抜き新高値となった。
臨時コラム
ホテル系リートに再評価気運2023.04.28
日経500の強さに注目2023.04.21
今週は日経225平均が終値としては昨年8月以来の高値になったが、それよりも強さが目立つのは日経500だ。日経225よりも時代に合わせて株式市場の実力を示すとされる日経500だが、今週は終値としては実に昨年1月以来1年3ヵ月ぶりの高値になってきた。
SP500指数も大きく変化2023.04.14
米株はナスダック指数がいち早く戻して2月の高値を抜いてきたが、米株の実勢を示すSP500指数も、終値ベースでは2月の高値からの下げ幅の89%を戻してきた。更に注目すべきは月足チャートで、3月末で6カ月線と12ヵ月線がゴールデンクロスしていた。これは前回2020年9月にゴールデンクロスして以来だ。
ブレイクアウトの金相場2023.04.07
今週は2月の米求人件数が約2年ぶりの低水準に落ち込み、米国の景気後退懸念が一段と強まってきた。このため米市場では10年国債の利回りが7カ月ぶりの水準に低下。逆にNYの金相場は1年1ヵ月ぶりの高値になっている。次回5月のFOMCでの0.25%利上げが最後で、いよいよ利上げ停止が織り込まれてきている。
小田急電鉄(9007)がついに大底打ったか2023.03.31
鉄道株の中で異様に下げトレンドが続いていたのが小田急電鉄だ。月足チャートをほかの鉄道株と見比べてみれば、いかにこの株の下げが異様であったかよく分かる。しかし今月1,580円という2012年7月以来の安値をつけて反転。今週は1,752円まで上昇してきた。
東証銀行株指数が陰線つつみ足で天井打ち2023.03.25
銀行株はずっと上げ続けていたが、東証銀行株指数の月足チャートを見ると、今月221ポイント台で最高値をつけて崩れ、陰線つつみ足の形になっている。今回と同じように最高値のレベルで月足が陰線つつみ足で天井を打ったのは2015年で、そこから2016年の最安値まで銀行株は大暴落した。
鳥貴族(3193)が半年ぶりの大陽線でブレイクアウト2023.03.17
この株は先週末に発行した早見の週刊レポート前号の「会員にひとこと」のコーナーで取りあげた。それを読んで今週月曜日の寄り付き値1,987円で買った方がおられるかもしれない。その後一気に株価に火がついて2,165円まで急上昇。3日目で早くも178円の値上り幅という順調な動きになっている。15日の日足チャートは半年ぶりの大陽線で立ち上がった。
日経平均よりTOPIXの強さに注目2023.03.10
当コーナーではTOPIXバリュー株指数が既に5年ぶりに新高値になったことを指摘したが、続いて東証小型株指数が一昨年9月以来の高値になった。日経平均だけ見て相場を考えても全く意味がないと書いてきたが、今週は更にTOPIXも一昨年11月以来の高値になってきた。
東証小型株指数も新高値2023.03.03
前回は当コーナーでTOPIXバリュー株指数が5年ぶりに新高値になったことを指摘したが、続いて今週も東証小型株指数が昨年11月の高値を抜いて、一昨年11月以来の高値になった。日経平均だけ見て相場を考えても全く意味がない現実がここにも示されている。
TOPIXバリュー株指数が5年ぶりに新高値2023.02.24
日経平均ばかり見ていると日本株の動きが悪いように見えてイライラしてくるだろう。しかし中身をよく見ると日本株は見かけほど弱いわけではないことが分かる。例えば日経平均やTOPIXは昨年11月の戻り高値すら抜いていないが、日本を代表する時価総額や流動性でトップレベルの株だけを集めたTOPIXコア30指数は、2月10日に994まで上昇して、ひと足先に昨年1月以来の高値になった。 続きを読む