横尾寧子のFXのはじめかた

昨日、日銀の佐藤委員が「無理に2%の物価目標を達成する必要もない」と発言したことをきっかけに円高・株安地合いが強まり、先般111円台までしっかり乗せていたドル円は、108円台まで急落して株安を煽る動きになりました。○○ショック・・・という言葉も聞き飽きた感がありますが、今回は一部で「佐藤ショック」と言われています。日本人からすれば特段珍しさも感じない佐藤委員の発言ですが、海外には良い仕掛けの「理由付け」になるという感じでしょうかね。2年半の消費増税を延期した政府サイドと、これ以上の追加緩和は出来ないという日銀・財務省サイドに対して、市場は外国人投資家を筆頭に「催促」に振り回される色合いが強まっています。
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Brexitの投票を1ヵ月後に控え、英国内でも要人の舌戦が続いていますが、ポンドは対円、対ユーロで一段高となり、テクニカル的には久しぶりに変化が出てきています。ポンド円は日足の一目均衡表で25日、雲を下から上に突き抜けてきました。昨年12月9日に雲を下割れした184円の水準以来、4ヵ月半ぶりの変化です。向きの変化も出て来た90日線に対しても、直近で上に抜く動きになっており、投票に向けて離脱不安で売られていたポンド円の買い戻しが一段と強まっているようです。その動きは対ユーロでも同様で4月までの分かりやすい右上がりの上昇トレンドが一転し、4月の高値0・8116から高値を結んだ右下がりのトレンドラインと下値を結び、右下がりボックスの相場になっています。
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6月14日、15日のFOMCを控えるアメリカでは、このところ発表される経済指標を好感して、株価が6月利上げを懸念した売りが進むなど、4月に比べて6月利上げの見通しが強まってきました。複数の米連銀総裁が年内2~3回の利上げが可能であると繰り返し発言していることも背景に、NYダウは4月20日の18167ドルを高値に、3・5%ほど下落しています。
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4月末に発表したCPIが非常に悪い数値だったオーストラリアは5月3日、0・25bpの利下げを実施しました。利下げによる豪ドル売りが一旦落ち着きましたが、豪ドルの次の動向を見る上で注目指標としてチェックしておきたいのが鉄鉱石の価格です。
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アノマリーで円高リスクが懸念される5月相場に間もなく突入いたしますが、この5月は、この後どういうスケジュールが控えているかをよく念頭に置いてポジションを取らないと、こと長期投資の場合は完全に引っかかってしまう季節になるかもしれません。
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来週28日に控えた日銀金融政策決定会合にて、日銀が更なる量的緩和に踏み切るのではないかという思惑が株式市場を下支え、ドル円も109円前後でしっかりした動きになっています。対円相場では一旦円高が止まり反転という動きになっていますが、現在他通貨に対してはドル安の傾向が強まっており、全体的にリスクオンのトレンドになっています。ここから月末にかけては、重要な金融政策イベントを控え、足元のドル円は一方方向に動きにくい様子になってきていますが、4月のFOMCは金利据え置き見通しなのに対し、28日の日銀会合は量的緩和に踏み切る可能性が五分五分です。日米どちらかが動くとしたら、日本が動く可能性の方が高いという点から、円ショートのポジションに傾けるのはちょっと意識して避けたいところです。
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今年何度耳にしたことでしょう・・・「ロシア、サウジアラビア、増産凍結で合意か」という報道が12日に流れたことで、NY原油は一時42ドル台まで上昇しました。高値42・25ドルで200日線にタッチし、2014年7月30日に200日線を下抜けして以来の上抜けを伺う動きです。MACDもゴールデンクロスしてきていますが、3月につけた42・49と並んでダブルトップの形にならないか、抜けて行けるのか、今週末17日の産油国会合に向けて一段と思惑をはらむニュースに影響されそうです。
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円高急伸2016.04.08

ドル円相場が3月後半の7連騰後に急落に転じ、4月7日には一時107円66銭まで付けて、2014年10月以来の安値更新となりました。年始のドル円始値が120円16銭でしたから、ほぼ3ヵ月で12円50銭、▲10%の下げという急激なピッチでの円安です。特にこの数日は、少し暴力的な荒々しい下げ相場が展開されました。
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実質新年度相場が始まりました。今週は4月1日(金)、4月の第1営業日に3月の雇用統計が発表されます。また1日ですから、ISM製造業景況指数が同日の23時に発表予定ですので、忙しい金曜日になりそうです。
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豪ドル堅調2016.03.25

今月の各国の中銀会合が一巡し、RBNZのサプライズ利上げと追加利下げ言及など驚きのあったオセアニアで、豪ドルはしっかりした動きになってきています。ただこの豪ドル堅調の動きについて22日のスティーブンスRBA総裁の発言は「国内経済は改善している」と言いつつ「最近の豪ドル高は先走りしている」とけん制してきました。ただ原油価格も目先反発の動きに転じてきており、豪ドルにはプラス材料が続いており、ANZ銀行は23日、RBAは当面金利を据え置きするだろうという見通しを出しています。
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