横尾寧子のFXのはじめかた

 22年3月、先進国でいち早く利上げに転じてインフレ対策を行ってきたカナダ中銀が3月8日の会合で政策金利を4.5%で据え置きに決定しました。据え置き自体は予想通りですが、依然としてインフレ対策を行っていく姿勢を示しており、今回をもって利上げ打ち止めではなく、さらなる利上げを含む声明でした。ただ、予想通りとはいえ8会合連続利上げを続けてきましたので、その流れが止まったことは素直にカナダドル売りで反応しています。

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 先週末に発表されたアメリカの経済指標が好結果だったことから、ドル円は一段と上伸し、一時136.92の高値まで上昇しました。137円lowに200日線が推移していますから、あとわずかというところまで値を伸ばしてきました。昨年10月につけた最高値151.94から今年1月の安値127.21までの38.2%戻しが136.6ですから、ちょうど38.2%戻しにタッチです。

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 今月3日に発表された1月の米雇用統計以降、堅調・復調な経済指標が目立ち、2月21日に発表されたPMI、サービス業や総合指数は好悪分岐点の50を上回ってきたことで、米金利が上昇しドル円相場は一時135円台乗せとなりました。この水準は、昨年12月の日銀金融政策決定会合で日銀が長期金利の上限を0.25%から0.5%程度に拡大すると決定した時以来です。対して米株式市場は大きく値を消す、昨年インフレが深刻になると報じられるたびに見られた動きの再燃となっていますが、一先ずドル円相場は堅調な動きなので、引き続きまずは200日線を目先の目安に買い地合い継続です。

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 先週末は、日銀の次期総裁に全く名前が取り沙汰されていなかった植田氏の指名報道で市場が波乱の動きになりました。現在の金融政策に対するスタンスが全く不明な状態での浮上でしたから、第一報に対するファーストアクションはドル売りの警戒ムードでしたが、同氏が記者団に対し「現状では金融政策の継続が必要だ」とコメントしたことで安心感から一気に買い戻しに。今週は改めて政府が正式に国会にて指名し、日本の日銀総裁人事は収束しました。就任後の最初の日銀金融政策決定会合は4月27-28日です。

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 相場の流れが変わるとき、それは色々な要素がありますが、今回は2月3日に発表された米1月の雇用統計が大きなトリガーになったようです。

 
 1月の雇用統計はNFPが予想+18.5万人に対して、結果+51.7万人と予想を遥かに上回る好数値。特にこのところ報道で目立つのは大手IT企業の人員削減やレイオフだっただけに、この数値には大きなインパクトがありました。失業率は予想3.6%に対して、結果3.4%と1969年5月以来約53年ぶりの低水準まで低下するという記録的な数値です。半世紀ぶりの好結果にドル円相場は一気に21日線を突き抜けて130円台乗せとなり、週明けには窓を開けての高値132.90迄上昇しました。

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 アメリカは1日、今年最初のFOMCで政策金利を予想通り引き上げる決定をしました。利上げ幅は25bpで2会合連続で利上げ幅縮小したことも予想通りです。今回の決定で政策近位は4.50-4.75%となりましたが、FOMCメンバーが想定する年末の政策金利推移が5.1%であり、パウエル総裁は関係の中で「後2回ほどの利上げを協議中」であるとしました。米株は会合まで大きく値を消していましたが、会合が通過して議長会見が行われる中で値を戻す動きになりましたが、ドル円は一時130円台まで戻していたのが再び128円台まで値を消し、151円からの高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを突破していたが勢いは続かず、21日線に頭を抑えられて再び失速の動きになっています。

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 1月25日に行われた金融政策会合で、カナダ中銀は25bp、政策金利4.5%を決定しました。利上げは8会合連続、利下げ幅はこれまでの50bpから縮小しました。加速するインフレに対応するために急ピッチでの利上げを行ってきたが、今年はインフレが落ち着く見通しであることを述べ、利上げの打ち止めを示唆しました。また総裁発言の中では経済が強いこと、状況に応じた対応をすると今後の利上げの可能性を100%消すものではなくバランスの取れた内容でした。既に予想されていた内容で決定されたことから、カナダドルは大きな下落等にはなっていません。

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 今年最初の日銀金融政策発表は、11時40分に「現状維持」と素早い判断がなされ、ドル円は128円台から一気に131円迄2.5%上昇、300pips以上の値上がりとなり、強い切り返しになりました。その後黒田総裁の会見(15時半~)以降は値をしていきましたが、日銀への「過度な」期待によるポジションの傾きが修正された形です。ただ、この動きは一時的で欧州時間には円高地合いが強まり、その後の欧米の経済指標の結果を受けて値を消し、結果行って来いの形になりました。日銀の内容は事前予想通りです。思惑が行き過ぎた結果の高いボラがありましたが、むしろそこは良い投資機会になったと言えますね。実際の黒田総裁の会見を見ると、今回は特段の変更も行わず、大規模緩和についてのスタンスは変えていませんが、YCC撤廃について否定はしていませんでした。未来についての否定もしていませんから、新体制に向けて再び思惑は出てくると思います。

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 明けましておめでとうございます。今年もお正月からドル円相場が129円を割り込む相場地合いからのスタートとなりました。2022年は歴史的な円安相場をまさに眼前に見る貴重な1年でしたが、今年もまたドラスティックな動きが期待されます。コロナ前の「ドル円は年間で10円幅も動かない」という数年が嘘のようなボラティリティを発揮し、FXに新規参入される投資家さんも増えました。今年は監修させていただいた初心者向けFX本も発売になりますので、どうぞFXが気になるけれども及び腰な方にも手に取っていただければ幸いです。

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