横尾寧子のFXのはじめかた

 

 先週末に公表された9月の米雇用統計はNFPが予想+17.0万人に対し、+33.6万人とポジティブサプライズになりました。過去8ヵ月間で最大の伸びとなり、追加利上げ期待が強まるドル買いの動きになりました。

 それ以上にサプライズになったのが、週末のハマスによるイスラエル侵攻でした。週明けには原油が高騰し、カナダドルも反転上昇。有事のドル・米国債買いでドルも堅調な動きになっています。ユーロドルの日足チャートを見ると、10月2日に安値を付けて以降、雇用統計も追い風に現在に至るまで堅調なドル高です。さらに逃避通貨の最たるスイスフランはV字型の切り返しで上昇して、対円で165.61まで高値を付けてきました。遠くの戦争は買いという素直な動きになっています。

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 10月3日、今回もNY時間に為替相場に動きがありました。23時を回り、ちょうどニュースの時間帯でしたので、リアルタイムに「ドル円150円突破、1年ぶり」と報じられる中、ドル円相場が突如一瞬で2円以上急落する場面がありました。昨年の介入がよぎる動きでしたが、実際にどうなのでしょうか。

 
 翌日には神田財務官が「介入の有無はコメントを控える」と発言しましたが、ちょうど去年10月21日の覆面介入があった日も、同様にコメントしないと発言していました。その前は9月22日の1回目の介入の時は、17時過ぎに実弾が入り、その直後に「為替介入を行った」と正式に24年ぶりの為替介入実施を表明しましたが、10月の覆面介入の時はコメントせず、その介入が公になったのは、年が明けて23年2月7日に財務省公表で5兆強の覆面介入が行われたことが分かりました。

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 連日、鈴木財務相の為替相場に対する懸念発言が続いています。直近では日に2回も同様の(代り映えの無い)発言をする日も出ており、さすがに2度目はちょっとドルが売られるなどの攻防を繰り返しながらも149.70まで高値を付けてきました。150円の大台を前後して介入するだろという投資家サイドと当局との攻防が繰り返されています。大台乗せからドテンでショートにしたいと見ている投資家も多いと思いますが、今ではドルのショートの支払スワップは去年よりもさらに高いですし、去年は151円台後半に金曜日の夜23時半過ぎという考えにくいタイミングでの覆面介入でしたから、大勢の裏をかいて来るということも念頭にショートで入っておくのならば、支払スワップに耐えうるボリュームを考えてください。 続きを読む
 アメリカは9月20日に公表されたFOMCで2会合ぶりの政策金利の据え置きを決定しました。これは予想通りでしたが、大幅な変更があり注目されたのは2024年度末についての見通し予想です。2024年度末の政策金利の中央値は従来の4.6%から5.1%に引き上げ、また2024年度末での利下げ幅は従来予想の1.0%から0.5%に引き下げ、来年に向けてのまだ経済が堅調である見通しを示しました。年内の追加利上げについては、19人中12人が利上げを予想しており、今回のFOMCを受けての予想を見ると、追加利上げは年内最後の12月会合での決定の可能性が高いという見通しが強まっています。 続きを読む
 来週のFOMCを前に、今週は米8月CPIが公表されました。概ね予想に近い内容でしたが、コア指数の前月比は予想+0.2%に対して、結果+0.3%、前年比は+4.3%で予想と変わらずでしたが、約2年ぶりの小幅上昇にとどまるまちまちの結果となりました。とはいえ概ね強い数字であることから、高インフレが鎮静化したとは言えない状況を示し、更なる追加利上げの期待を残す結果になったと市場は踏まえています。来週控えているFOMCでの利上げは据え置きが確実視されましたが、追加利上げの議論は引き続き続きそうです。 続きを読む
 レーバーデーを過ぎて、相場はいよいよ本格的に秋相場入りしました。早速ドル円相場は年初来高値を更新し、「ドル高はまだ続くのか?」というテーマをあちこちで見かけますね。足元のドル円相場は、先週末に発表された米雇用統計は、予想を下回るやや弱い数字が出てきたことから瞬間ドル売りで発表前の145円台から144.44まで急落しました。労働市場のひっ迫の緩和は確認されましたが、その後発表されたISM製造業景況指数等経済指標が堅調な結果であり、クリーブランド中銀のタカ派的な発言も相まってドルは買い戻されて146台まで急伸するなど動きの激しい動きとなりました。今後のアメリカの利上げ見通しについては再度利上げ派と打ち止め派が二分しているようですが、その意味でも来週発表される8月の消費者物価指数は一段と注目を集めます。発表は9月13日(水)の21時30分、予想は前月比0.6%(前回値0.2%)、前年比予想3.5%(前回比3.2%)とインフレ加速見通しです。
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 先週末のジャクソンホール会合は、発言内容を見るとそこまで突っ込んだ話をしたわけではありませんでしたが、講演後じりじりと「データ次第で追加利上げ」というこれまでと変わらぬ発言をトリガーにドルが買われていき、8月29日には対円で147.37迄上昇しました。全体的にもまだドルが強い地合いが続くだろうという印象を残すものでした。 続きを読む
 いよいよ2010年以来、夏の終わりの風物詩となったジャクソンホール会合が開催されます。もともと長く伝統のある経済シンポジウムでしたが、2010年に当時のバーナンキFRB議長がQE2を示唆する発言をしました。当時、このジャクソンホール会合に出席していた白川日銀総裁は、予定を変更して急遽帰国し日銀臨時会合を招集して追加緩和を決定するなど、大きく影響を与えました。当のアメリカはその後の9月のFOMCでは追加緩和に含みを持たせ、翌回の11月にQE2の実施を決定という流れになりました。これ以降、ジャクソンホール会合での中銀関係者の発言が注目されるようになり、夏の終わりの風物詩として強い存在感を発揮しています。 続きを読む
 7月末の日銀YCC修正やFOMCが通過し、円売りの鈍化がみられていましたが、8月第2週以降は再び切り返して6月末の高値145.06を一気に抜き、8日続伸で現在146.56迄上昇しています。16日に公表されたFOMC議事録(7月開催分)が追加利下げの可能性を高める内容だったため、一段とドル売りが加速しました。米10年債の利回りは4.27%まで上昇し、2008年6月以来の水準となっています。ちなみに2008年6月当時のFRBの金融政策動向は、リーマンショックの前にサブプライムショックが発生し、円キャリー相場は事実上終わりを告げていました。当時は政策金利は利下げに転じていたところです。 続きを読む
 8月に入り、7月末の各国中銀の金融政策結果も織り込んだ相場は、手掛かり材料が無い膠着状態になっています。こうした地合いの時は金利差を見た取引に終始されますので、じりじりとした円安相場が続いています。
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