1月のMPC議事録で、現在の金融政策を据え置くかどうかの投票がこれまでの7(賛成)対2(反対)から、9対0とへと全員一致で据え置くことを決定したことで市場に大きなインパクトを与えたBOEですが、またコロッと旗色が変わった印象です。
これまで現在の政策に反対してきた2名は早期の利上げを訴えてきましたが、この2人が1月に利上げスタンスを翻したことで、BOEの早期利上げ思惑が完全に後退しました。ところが2月12日に発表された四半期インフレレポートの中ではまだ低インフレを見込むものの、インフレ率は2年以内に2%に戻すとし、カーニーBOE総裁は「次の金融政策変更は利上げ」と改めて明言し、量的緩和の可能性を排除しました。ウィールBOE委員はさらに「金融市場の見通しよりも利上げ時期が早まると予想」とコメントするなど、再びのタカ派色です。