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横尾寧子のFXのはじめかた

1月のMPC議事録で、現在の金融政策を据え置くかどうかの投票がこれまでの7(賛成)対2(反対)から、9対0とへと全員一致で据え置くことを決定したことで市場に大きなインパクトを与えたBOEですが、またコロッと旗色が変わった印象です。

これまで現在の政策に反対してきた2名は早期の利上げを訴えてきましたが、この2人が1月に利上げスタンスを翻したことで、BOEの早期利上げ思惑が完全に後退しました。ところが2月12日に発表された四半期インフレレポートの中ではまだ低インフレを見込むものの、インフレ率は2年以内に2%に戻すとし、カーニーBOE総裁は「次の金融政策変更は利上げ」と改めて明言し、量的緩和の可能性を排除しました。ウィールBOE委員はさらに「金融市場の見通しよりも利上げ時期が早まると予想」とコメントするなど、再びのタカ派色です。

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2月11日にギリシャとEU会合を受けてドル円は120円を突破し、ドル円チャートは日足で1月13日以来の雲上抜け、21日線上放れの形になり、水準が切り上がったように見えましたが、12日の夕方の報道で、一気に円高に傾く激しい動きになりました。

報道は、日銀関係筋から出た話として「日銀の追加緩和は逆効果であり、10月の追加緩和は消費者マインドに悪影響だ」という緩和否定の反リフレ発言が流れました。これを英訳したベンダーによっては「BOJ said」と書いているので、さも日銀が話したかのような報道。かなり大きなインパクトになって、ドル円は数分間で1円以上急落する激しい円高になりました。一旦119円アッパーまで反発しましたが、その後は失速して再び118円台ミドルまで値を消しています。

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このところ激しい動きが多かった為替相場の中で、ボラティリティの低い通貨ペアがドル円相場になっています。年始は120円近い高値がありましたが、現在は118円を挟んだ小動きになっており、日足チャートで年始からの高値を結んだ右下がりのトレンドラインと、安値を結んだ右上がりのトレンドラインで、三角持ち合いの形です。

ここから週末にかけては、雇用統計の結果を追う動きに一喜一憂されると思いますので、テクニカル的にも上下どちらかに放れる場面が見られるかと思いますが、想像以上に悪い数字となると、一時的にドルが売られやすい場面になると思います。116円を割るようなところがあれば、買っていきたいですね。

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先般、対ユーロの上限撤廃を決定しスイスフラン急騰の大混乱を招いたスイス中銀ですが、27日ダンディーヌ副総裁が「引き締められた金融政策緩和の為、外為市場に介入の用意がある」と発言したことで、スイスフランへの介入警戒売りが強まり、上限撤廃後の最安値を更新しました。口先介入と同時に、実弾投入の噂が出たこともスイスフラン売りに拍車をかける展開でしたが、その後は買い戻されて落ち着きを取り戻しています。

このスイスフランについては上下乱高下が激しい状態が続いていますから、各社スプレッドがかなり開いています。

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かつてECBの動向がここまで注目されたことはあったでしょうか?というくらいの注目をもって、1月22日にECB会合が行われました。21時45分の政策金利発表時に「さらなる措置に関しては後程発表する」とアナウンスメントがあり、22時30分からのドラギ総裁会見は、10分押してのスタートとなりました。

内容は、事前に予想された月500億ユーロを上回る月600億ユーロの国債買い入れが決定。この買い入れは今年3月から2016年9月まで継続すると期限を定めるも、効果が出るまで続けると加えていることから、期限に捉われずに対応するという姿勢が見えました。

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昨夜(1/15)、スイス中銀が政策金利を-0・25%から-0・75%へ引き下げ、スイスフランの上限設定を中止したことを発表し、スイスフランが急騰。世界中が大混乱に陥っています。ユーロスイスは1・20で値固めされていましたから、下回れば買う、上に乖離すれば売るという小幅ボラ狙い程度のポジションだったと思いますが、その他通貨では違います。

ドル/スイスフランを見ると、直近は1・0のパリティを上回って2010年以来の強いドル高トレンドになっていました。ユーロ圏の状況と米ファンダメンタルズを比較すれば、安心したドルロングを取れる通貨ですから、スイスフランショートをホールドしている向きも多かったと思われ、昨夜(1/15)0・82割れまでドルが急落したことで巨額損失の報が数多から出てきています。

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明けましておめでとうございます。

年明けからギリシャ政情不安を起因とする欧州懸念を背景に、ドル円もじりじりと下値を追う展開になっています。加えて原油安も止まらず、1月6日のNY市場では48ドルを割り込み、5年9ヵ月ぶりの安値まで下げてきました。これが資源通貨にも重石となって、全体的にリスクオフの流れが止まりません。

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2015年が間近になってきました。年が明ければ、FOMCの利上げへの現実感が一段と増してくると思われます。思惑になるのは利上げのタイミングですが、17日に発表されたFOMC会合では、これまでの相当な期間という表現に加え、「利上げ開始まで辛抱強くなれる」という言い方を加えました。この辛抱強くという表現は、かつて使われたことがあります。

2004年1月のFOMCで、当時のグリーンスパン議長体制下に「辛抱強く」という表現が使われ、その5ヵ月後の6月会合で利上げが決定されました。今回も同様の時期にこの文言が既定テキストのように使われ、利上げ時期の思惑として一番高いのは6月になってきました。ただ、今回のFOMCでもう1つ気になるコメントが、イエレン議長の「政策変更は会見の日に限定しない」です。 続きを読む

12月8日に121円の高値を付けたドル円は、その後の利益確定売りに加えてロシアルーブル不安の波及による懸念から、リスクオフの流れで巻き戻しが強い展開になっています。16日には115円57銭まで売り込まれ、10月15日の105円から直近高値の38・2%戻りである115円49銭にほぼ近いところで一旦反発しました。ロシア中銀の凄まじい利上げと凄まじいルーブル売りの16日から一転し、17日には落ち着きの様相になっていますが、自律反発の範囲内と見られる向きですので、今は戻りは売りたいと考えます。

この後目先、安値の目安として50%戻りが113円53銭です。この水準あたりになると、一目均衡表の雲にもぶつかってきますので、テクニカル的には止まりやすいところになるかと思います。これを割り込み112円を下に抜けるようだと、リスクオフがもう少し進むかもしれません。 続きを読む

先週の雇用統計を受けて121円86銭まで付けた円相場ですが、その後は利益確定売りに押され、昨夕の中国・上海株の急落をきっかけに、株全面安、為替は円買いのリスクオフ一色となるパニック的な動きを見せました。ドル円はたった2営業日で3・2%の下げとなり、一時は118円を割り込みましたが、現在は119円で推移しています。今週末は日本市場がメジャーSQ、来週は米FOMCがあります。FOMCでは「相当な期間」という文言が削除される可能性が濃厚ですから、今は短期押し目買い目線ですが、FOMCも経過した来週後半以降は、海外勢のクリスマス休暇を見越してあまり浅い押しに乗らないようにしておきたいと思います。

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