今週は相場にネガティブな材料が散見されました。
まず改めて投資家の信頼を失墜させたのがトルコです。エルドアン大統領は20日、アーバル中銀総裁を更迭する人事を発表し市場を驚かせました。アーバル中銀総裁は、昨年11月に更迭された中銀総裁の後任として金融政策を担ってきました。更迭の理由としてはこれまでの繰り返しになりますが、中銀のインフレ抑制に対する利上げスタンスが「気に入らなかった」という風に判断されています。2年で3回目、いずれも利上げを断固として嫌うエルドアンによる制裁人事であり、これによってトルコリラは大きく窓を開けて急落しています。このリラ売り抑制の為か、今週は短期金利をいじっていると思われる変動もあり、重ねて金融市場からの信頼を大きく損ねる行動が続きます。残念ですが、再び金融情勢を無視した利下げが行われることや、強権政治に振り回されることが確認されましたので、史上最安値の深堀も懸念しトルコリラを保有されている方は手仕舞われることをお勧めします。 続きを読む