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横尾寧子のFXのはじめかた

 4年に一度の大統領選挙が重なる今年は、例年以上に政治の影響を受ける秋相場となっていますが、すでに9月末が終わった時点でトレンドに変化を見せている通貨が見えます。その最たるものがユーロで、ユーロドル、ユーロ円共に月足で9月末に陰線つつみ足の形になりました。ユーロは今夏、IMM先物のポジションでも過去最高のロング(買い)が積み上がっていましたが、9月以降の学校再開などによって新型コロナの感染者が欧州各地で急増していることなどを受けて、ロングの解消が進んでいます。
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 欧米では再び新型コロナ感染者が拡大してきており、スペインのマドリードでは21日から通勤通学を除いて外出禁止令が施行されました。フランスも9月に通学が再開して以降1日1万人を超える感染者が確認されており、再び欧州の経済鈍化が懸念されユーロが冴えない動きになっています。同じ欧州の英国も、外相が「2度目のロックダウンの可能性を排除しない」と発言したことが重石で鈍い動きになっています。
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 直近ではやや円高傾向になっているドル円相場ですが、この秋はどのような動きになっていくのか少し考えてみたいと思います。
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 いよいよレーバーデーを通過し、本格的な秋相場です。すでに秋波乱の予兆のような米株価指数の上下波乱に見舞われて、ドル円、クロス円もリスクオン・オフの動きに左右させられていますが、直近でチャート的に1つの変化を見せているのが英ポンドです。
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 先週、パウエルFRB議長がジャクソンホール会合での講演で長期間にわたり低金利を維持する新しい金融政策指針を示しました。内容自体は予想されたものでしたので、むしろ講演後は材料出尽くしのドル買いが先行して106円台が買われていくような動きになりましたが、週が明けて再び冷静に長期低金利が続くドルを買いづらい展開になり、ユーロドルが続伸。9月1日のNY時間には仕掛け的な動きからついに2018年5月2日以来の1.20突破となりました。その後は利益確定売りなどに押されて値を消していますが、さらに2日の欧州時間にレーンECB専務理事が対ドルの動きについて「ECBは為替レートを目標にしていないがレートは重要な問題」であると、ユーロ高抑制発言をしたことで一旦流れが変わりました。1.20の大台突破の後の抑制発言だけに、一旦高値甥の動きは落ち着くのではないかと思います。
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 28日、本日17時から安倍首相の会見が予定されていますが、その前ザラバ中の14時過ぎに、安倍首相辞任の意向の第一報が報じられました。日経平均は瞬間的に600円安まで数百円下げる大きな下落になりましたが、その後は一旦戻して326円安で引けています。ドル円相場は、106.70近辺から一気に106.20前後まで下落し、この後の欧米勢の参入を待つ状況です。 続きを読む

 19日、米民主党はバイデン氏を候補指名し、これで正式にトランプvsバイデン(ハリス)の戦いが始まりました。世論調査だけを見ていると、バイデン氏がリード、トランプ大統領が不利と報じられています。ただ、2016年の大統領選挙では世論調査を引っくり返してトランプ大統領が勝利した点と、直近の報道番組で大統領選のグッズの製造を請け負っている中国業者が、バイデン氏のグッズも売り上げが増えてきたが、まだまだトランプ大統領の注文の方が多いため、受注によるこれまでの推計だとトランプ大統領の勝利が固いと見ているという内容があり、見方が割れています。金融市場の判断はトランプ大統領が今回も辛勝となると見ている感じですね。
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 11日、ロシア政府が世界で初めて新型コロナウイルスのワクチンを承認したことが報じられたことで、株式市場は「経済回復」への期待から力強い動きになりました。その後は国ごとの事情で株価が上下していますが、明らかな動きが出たのが2000ドルまで上昇していた金や鉱物価格の下落です。NY金は2063ドルの最高値から一気に1871ドルまで急落してきました。一旦反発していますが、直近で見せていた金の上昇分は吐き出す下落になりました。
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 ドルがどの通貨に対しても動きが鈍い中、ユーロの強さが止まりません。リーマンショック以降、欧州通貨危機を経て、一時はパリティ割れを懸念されるまでユーロ安が進みました。直近でも3月の世界的なコロナショックの急落時には、一時1.063までユーロ売りが進みましたが、その後EU復興基金の創設合意を前後してユーロ買いが進み、7月21日の創設合意の日の終値1.152から高値1.190まで短期間で一気に3.3%上昇となりました。
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 107円前後で張り付いていたドル円がついに動き出しました。7月24日、米中が双方の領事館を閉鎖させるという歴史に残る1つの衝突をきっかけに、全く動きのなかったドル円が円高に傾き、31日には104.25まで続落となりました。104円台は3月13日に以来約4ヵ月半ぶりの水準です。
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