トップページ > 株式投資コラム > 横尾寧子のFXのはじめかた

横尾寧子のFXのはじめかた

GW明け7日の13時半に発表されたRBA(豪中銀)において、政策金利を0・25%引き下げ、1990年以降最低水準の2・75%とすることを決定しました。事前のアナリスト予想などを見ると、大方が据え置きを予想していただけに、発表後はサプライズの豪ドル売りとなりました。しかし対円では、日経平均が500円高の超強気相場に押されて下げ止まる展開です。

RBAの声明によると、持続的な成長促進のための利下げであることと、豪ドル高懸念が示されていますが、利下げ実施となった決定打という説明にはいささか弱い雰囲気で、この辺りが今後の不透明感を高めている印象です。

続きを読む

いよいよ5月に入り、日本は連休の真っただ中です。流動性の低下やSell in Mayを意識している向きも多く、円相場の地合いは弱い円高基調が続いています。ここまでの動きは例年通りですね。株式市場の調整はさほど強くはないので、この辺りはしっかり感が感じられますが、ドル円は96円50銭あたりがサポートとなるか、割り込めばレンジが切り下がって来そうな動きです。この辺りまでをショートの利食いポイント、押し目買いの買い場と見て注目しています。

この地合いの中で、今週から来週にかけては重要指標が目白押しになります。まずは2日(木)のECB理事会。現状では0・25%の利下げが確実視されており、ユーロはすでに利下げを織り込む動きも一巡しています。また3日(金)の恒例の米雇用統計は、現在の予想中央値を見ると、NFPが14・5万人(前回は8・8万人)と再び雇用数が盛り返す予想になっています。

続きを読む

先週末のG20は、日本の円安批判よりもユーロ圏動向がメインとなり、円売り不安感は払しょくされました。むしろ再びユーロ圏の経済動向への懸念が高まってきたようで、去年も夏にかけて欧州債務危機の不安が高まり、ユーロ安で一時100円割れを見せました。

4月22日にECB関係者筋からの話として、インフレ率低下、ユーロ圏の経済成長見通しの下落などを材料に、次回5月2日のECB会合では利下げを実施する可能性も高いことを示唆し、利下げ観測がユーロ売りにつながっています。ユーロドル日足の一目均衡表では、雲でピタリと頭を押さえられて下落、再び1・30を割れるなど、ユーロ売りドル買いが続いています。

続きを読む

ドル円が100円の大台乗せ防戦で一旦値を消したところで、週末のG20を前に先週末出た米財務省の為替報告書の文言への過敏な反応、そして金相場の急落とせわしなく不安感を誘う材料が浮上し、極めつけはボストンマラソンのゴール付近で爆発が起きたことでドル売り円買いの流れが加速しました。ドル円は一時95円台まで値を消し、一旦は反発しています。

今回の円買いにおけるプロセスにおいて、金融関連のニュースに的を絞ると気になるのが金の動きです。

続きを読む

日銀の量的・質的金融緩和以降、円安の動きが急加速していて止まりません。すでに次のドル円方向性見通しが各所から出ていますが、実際にどのあたりの水準まで上昇しやすいか考えてみたいと思います。

現在のドル円が100円目前の99円を挟んでの動きになっています。日銀が長期国債の7割を買い占める緩和を進めることで、債券が品薄になることから、機関投資家が外債を買うという流れにも向かいやすく、ますます円安が進行しやすい傾向です。

続きを読む

4日にMPCを控えるイギリスポンドの動きが冴えません。対豪ドルでは2001年9月の高値3・0350以降右下がりが続いており、現在1・44台と最安値水準です。対ドルでもこのところは売りが目立っていますが、アベノミクスで対円では比較的しっかりした動きを保っていました。が、ちょっとテクニカル的に黄色信号です。

日足の一目均衡表を見ると、現在は上から雲に突入し、雲の中に留まっていますが、雲の下限が4月10日には142円まで切り上がります。現在は141円台で小動きですから、雲をきれいに上抜けするには威力が足りません。雲はこれまでの上昇を描くように右上がりが続きますから、今後は雲に上値が抑えられる形が想定できます。日々線が雲に下抜けとなると、昨年5月17日以来の変化です。

続きを読む

25日午前、当初懸念された小口預金(10万ユーロ以下)への課税を取消し、大口預金(10万ユーロ以上)への課税負担を増やし、キプロス第2位銀行キプロス・ポピュラー銀行の即時破たん処理でトロイカとキプロスが救済合意になり、ひとまず一安心かと思いきや・・・ユーログループのダイセル議長による不用意だけど本音がうかがえる発言「(キプロス救済のフローは)ユーロ圏銀行危機の解決に向けた新たなモデルになる」を受け、銀行再編や預金者による損失負担が、今後は通例となるのか?という不安感がユーロ安とリスクオフの流れを強めました。

続きを読む

先週末に浮上したキプロスの財政問題を受けて、週明けは円高・株安と不安を誘うスタートになりましたが、蓋を開けてみれば良い押し目を作ってくれた・・・そんなマーケットの強さを改めて浮き彫りにされるような結果となりました。

キプロス問題は、10万EUR以下の小口預金者に対する課税への反対が強く、キプロス議会は採決で否決と、当初の思惑では非常に最悪な結果をたどっているにもかかわらず、NYダウもFOMCの景気判断上方修正を受けてじり高となり、今の金融市場をけん引する二大市場である日米がネガティブな内容もすかさず吸収して跳ね返す様相が続いています。

続きを読む

豪ドルが上伸しました。某アナリストのコメントに「一方的な取引という印象」とありましたが、豪ドルへの強材料が見えない割に一気に値を上げていきました。対ポンドでは28年ぶり、対円では2008年以来4年半ぶりの水準まで到達しており、その背景には他国の追加緩和を見据えて豪ドルへのマネーの流入が見られているのではないかという観測です。

現状では100円の大台乗せが一つの節目で到達目安になりますので、日本が20日に日銀新体制発足となり、臨時会合や追加緩和が現実のものとなれば、そこを目途にしたもう一段の買い威力が出てくるかもしれません。順当なスケジュールだと4月4日の日銀会合。ここまでで追加緩和が出れば一旦は出尽くしとなるか、次回に含みを持たせれば下げが良い押し目になるのか、自国の材料ではないだけに高値圏で難しい取引が強いられそうです。

続きを読む

欧州債務危機の余波は大きく、イタリアに続きスペインも解散総選挙になるのでは?と不安視されているヨーロッパですが、EU加盟国のラトビアが2014年1月1日ユーロ導入でEUに申請したことが報じられました。EU側の審査が始まりますが、6月上旬までに同国経済状況を申告し、13年後半には承認される見込みとなっています。

ユーロ解体、ユーロ分裂などと言われましたが、ここにまた1つ加盟国が加わって、2014年には18ヵ国体制になる模様。EUにとっては朗報ですが、同国民は3分の2が反対しているという報道も。それはそうだと思います・・・。規模の大きいユーロが安定化に向かうことは、危機を支援してきた先進各国(日本含む)にも朗報なので、ユーロ圏、国内政治もしっかりまとめて経済回復に努めてほしいところ。

続きを読む

☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら