来年6月に総裁任期を終える英中銀(以下BOE)の総裁人事において、英中銀は総裁ポストの公募を実施し、人事の絞り込みを行っていましたが、26日にBOEが発表したのは現カナダ中銀(以下BOC)で総裁を務めるマーク・カーニー氏のBOE総裁就任でした。1964年にBOEが設立して以来、初めての外国人の総裁登用です。
最有力だったのは、BOE勤続30年のタッカー副総裁でしたが、LIBOR不正操作問題などがあったことで、改革に向けた新風を吹き込むという意図を持って、オズボーン財務相肝煎りでカーニー氏に白羽の矢が立ったようで、2013年以降金融政策に加え、金融監督など権限拡大が予定される中で、その手腕に期待が集まっています。