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横尾寧子のFXのはじめかた

先週発表された雇用統計の結果を受けて、量的金融緩和縮小(テーパリング)開始時期についての見解が割れています。ただ、発表された後の反応を見る限り、ダウも200ドル近い上昇を見せ、金も1250ドルを上抜けしっかりした動きを見せている点からも、米市場を中心に「12月のテーパリングは無いだろう」という見方が大勢です。

しかしながら今週は、地区連銀総裁からのタカ派発言も続いています。現在投票権を持つセントルイス連銀・ブラード総裁、そして来年投票権を得るダラス連銀・フィッシャー総裁等、相次いでテーパリング時期の前倒しが望ましいというスタンスを示しました。

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ドル円が103円台に回復し、円安が一層力強いものになってきていますが、今注目したい通貨が英ポンド。直近で発表された住宅価格はリーマンショック以降の5年で最高の水準を示し、ローン承認件数も約6年ぶりの高水準と力強い回復が見て取れます。

英ポンドは12月3日に対円で169円まで上伸。これは2008年10月以来の水準です。2007年には251円まであった英ポンドですから、戻してきてもまだ160円台。英ポンドが持つ値動きの中ではまだまだ上値余地が高いと見ておくべきですが、最近の個人投資家のコメントを見ていると「英ポンドが未開の領域」という高値への不安感が出てきています。リーマンショック以降から為替を見ている人には未開かもしれませんが、長い値動きの中でポンドにとって169円など到達して当然のレベルです。

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いよいよ12月に入ります。ドル円、ユーロ円ともに月足で雲を上抜けしてくるかどうかという水準まで円安が進んできました。スイス円は長く続いた107-109円のレンジをぶち抜けて112円台まで上伸。109円が今度はサポートになってきています。

12月にはクリスマス休暇を控えていますから、これから20日まで実質残り3週間になってきました。来週から今年最後の各中銀の会合が続きます。

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アメリカのテーパリングが先送りになり全面ドル安の流れから一服して落ち着きを取り戻していた新興国通貨が、再び際どい状況に迫られてきています。

インドネシアは12日の会合で再び0・25%の利上げを決定するもドル高の流れは止まらず、9月のルピア安値を更新しています。ブラジルも引き続きドル高地合いが止まらず、アルゼンチンは1ヵ月前の当コーナーでも触れましたが、その時点からさらに3%強、ドル高が進んでいます。遅かれ早かれアメリカの緩和マネーが縮小することは決まっているわけですから、前記以外にもドル高が顕著になっている国々は、通貨防衛に策を講じないと大きな通貨波乱要素になりえてしまいます。

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先週発行の会員向けレポート内コラム『為替ばんざい』にて、ECBに注目するも下振れはあまり考えないと書いてしまいつつ、予想外の利下げで急落・・・私もユーロドルロングのストップがかかりました。最近のユーロ圏を背景に油断があったと反省です。もうしばらく落ち着いた頃にドンとやられる場面があるかもしれないと改めて肝に銘じつつも、そのユーロの動きですが対円では悪くありません。

ユーロ円は先週のECB決定で下げた131円が突っ込み場面になって、現在は134円まで反発しています。

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今週末の米雇用統計を控え、先進各国の雇用統計が出揃う時期ですが、冴えない数字が目立つ中、6日に発表したNZの失業率は前期の6・4%から6・2%に低下し、就業者数もじわじわと増加しています。

NZドルの動きを見ると、対円、対ドルの日足、一目均衡表では雲の上限でピタリと下げ止まって反転、対豪ドルでも豪ドルの切り返しが反転し、再び雲の下に割り込み、NZドル続伸の動きが際立っています。特にこのところの低ボラ、方向感のない中でいち早く切り返しの動きが顕著なNZは、2014年の利上げ期待を込めて魅力的な動きです。

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10月29日に発表された英9月の住宅ローン承認件数は6万6735件にのぼり、2008年2月以来5年半ぶりの高水準になりました。北欧スウェーデンでは新築マンション価格が2000年当時の2倍以上に上昇しており、過去1年でも14%の上昇と記録的な不動産活況となっています。また中国も9月の住宅価格統計で北京、上海を含む首都圏では統計開始以来最高となる前年比20%超を記録し、経済復調を裏付けとして市場は好感しました。

この傾向はアメリカでも出てきており、今月17日にダラス連銀のフィッシャー総裁が「米国に再び住宅バブルが発生する兆しがある」と懸念を示唆しています。今後は県内全体が景気回復と自信を持ち始めている欧州からも、住宅、不動産の大きな変化を伺わせる指標が出てくるかもしれません。

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米債務問題でドル売りが進む中、オセアニア通貨の買いが目立っていると、この数回ほど当レポートコラムで取り上げていますが、豪ドル円は今年6月5日以来の95円台回復まで値を戻してきました。また豪ドルドルも、ちょうど本日10月23日現在、200日線まで上昇してきており、4月8日以来の200日線上抜けも時間の問題。ユーロオージーもユーロ買いが一服しており、全体的にはユーロもしっかりと値を戻していますが、豪ドルへの買い意欲がさらに強いことが伺えます。

本日10月23日に発表された第3四半期CPIを見ると、前期比が予想+0・8%に対し、+1・2%、前年比+1・8%に対し+2・2%と予想を大きく上回りました。これで、先般のRBAで利下げ休止を伺わせるコメントがありましたが、これまでの利下げ効果が十分に効いているというしっかりとした証明となりました。当面利下げの可能性は無いと見て良さそうです。引き続き買いで押し目を拾いたいところです。

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米債務問題が報道の中心の中、その陰でアルゼンチンの高インフレ、通貨安が深刻な状態になっています。対ドルの公式レートと街角で実際に取引されるレートには大きな相違があり、アルゼンチン国内ではペソで資産を持つことに不安を感じる人が、隣国でドルに交換したり、モノを買ってペソで資産を保有しないようにするなど、資産防衛が強まっています。S&Pは9月に同国の長期国債格付けをB-からCCC+へ格下げし、デフォルト時の債務交換に応じた国債保有者への支払いが滞れば、同国債をSD(選択的デフォルト)まで引き下げる可能性があるとしており、もしSDとなれば2001年のデフォルトを彷彿とさせる事態です。

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夏から秋にかけて深刻なアジア通貨安が進みましたが、FOMCが現状維持であったことと、米債務問題を受けてドル安が進み、アジア通貨が軒並み回復基調になっています。特にラジャン総裁が辣腕をふるうインド・ルピーは8月末に70前後までドル高が進んだものの、現在は61前後で波乱発生前の水準でこう着しています。ブラジルレアルやタイバーツもしっかりした切り返しになっており、わずか1ヵ月前の波乱材料も今や昔・・・ですね。

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