今回は閑話休題。(※中国問題とキウイについては会員向けレポートのコラム「為替ばんざい」で取り上げています。)
さて、現在は1年で一度の確定申告時期です。FXで利益を上げられた投資家の皆さん、確定申告をお忘れにならないようお気を付け下さい。
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今回は閑話休題。(※中国問題とキウイについては会員向けレポートのコラム「為替ばんざい」で取り上げています。)
さて、現在は1年で一度の確定申告時期です。FXで利益を上げられた投資家の皆さん、確定申告をお忘れにならないようお気を付け下さい。
2月よりFRBは初の女性議長であるイエレン氏をトップに新体制がスタートしました。最初のFOMCは3月18-19日で、ここでは議長会見もスケジュールされており、緩和縮小踏襲を確認する注目度の高い会合になります。
また中道派として現在のFOMCで投票権を持つ、クリーブランド総裁ピアナルト氏が5月末日で退任し、6月より現フィラデルフィア連銀調査ディレクターのメスター女史が新総裁に就任すると発表され、女性の活躍がますます期待されます。
一旦落ち着きを取り戻している為替市場ですが、2月10日にS&Pが先般大幅利上げを実施したトルコの格付け見通しを安定的→ネガティブに引き下げました。トルコリラは、直近安値を割り込みはしなかったものの、上昇分を吐き出す下落になっています。
この見通し引下げが酷いものとは思いませんが、近年格付け見通しの変更や格下げが相場の波乱を大きく煽ったことが度々ありましたから、格付け会社の動向に警戒心が湧いてきます。アメリカをはじめ海外の多くの株式市場では株価指数が最高値の水準にありますから、きっかけ一つで大きな波乱が出て来る可能性も。特にアメリカ経済のファンダメンタルズについては、酷い寒波による一時的な悪化がもう少し続きそうですから、目先の取引は短期で売買戦略を変えておきましょう。
日本株が600円以上下げた2月4日は、RBAの今年最初の会合が行われました。結果は据え置きで大方の予想通りでしたが、その後の声明で豪ドル高についてのスタンスがにわかに変わりました。これまでの「不快なほどに高い」という表現が削除され、ひとまずいい塩梅まで下がったという印象を持っていることが伺えます。これ以上下がると、今度はインフレ警戒が必要になってくるということで、現在の90円を挟んだ動きは豪ドルが買いやすい雰囲気になっています。
ただ、オーストラリア国内の状況を見ると、雇用は悪化を続けていますし、撤退する外資系企業が多いことも踏まえると、豪ドルが上がりやすい地合いになったとは判断できません。しばらくは小動きになるでしょうから、レンジの下限になりやすいのが今の水準という印象でしょうか。
先週末からの波乱相場で円が急騰し、波乱含みの展開がトルコ中銀の大幅利上げで一旦落ち着いたように見せている相場ですが(このあたりは会員様向けコラム「為替ばんざい」で取り上げています。)、この最中に、少し気を付けたい出来事がありました。24日にダボス会議で講演したカーニーBOE総裁が、フォワード・ガイダンスの変更を検討すると明言しました。次回のMPC(2月6日)で、ガイダンスを更新する一連の選択肢(インフレ率に関するノックアウト条項の変更含む)を検討するとしています。
直近のイギリスの雇用統計を見ると、フォワードガイダンスの指針としているILO失業率が、昨年9-11月で7・1%まで改善してきており、7%まであとわずかまで迫っており、BOEの金融政策への出口戦略への期待感が高まっていました。
2014年に入って4週間が経過し、2014年の経済見通しが出てきました。15日に発表された世界銀行の2014年世界全体の経済成長率見通しは、従来の+3・0%から+3・2%に上方修正。20日の国連の発表では、前年比+3・0%、21日に発表されたIMFの見通しによると、従来の+3・6%から+3・7%へ引き上げられました。経済の中心となっている日米欧を中心とした先進国の景気回復が全体の景況感をかなり後押ししています。
為替市場では一段の米ドル、英ポンド、NZドル買い基調が強く、買い材料には素直に反応し、下げれば買いが入る地合いですが、現在は年末年始の動きも一服し、来週のFOMCを待つ小動きとなっています。
米雇用統計の結果を受け、年始から続いていたリスクオフムードが依然台頭しています。対円で特にリスクオフの巻き戻しの動きが目立ったのが、以下の通貨ペアです。
カナダドル円 高値から▲4・6%
スイスフラン円 高値から▲4・3%
ポンド円 高値から▲3・7%
ユーロ円 高値から▲3・6%
ドル円 高値から▲2・5%
※直近高値と安値の騰落
明けましておめでとうございます。波乱含みでスタートした2014年ではありますが、今年も皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
新年から米株の波乱を受け、為替市場も円が急伸する地合いを見せるなど年末までの流れをいったんせき止める動きになりました。昨年の最後のコラムで取り上げたスイス円は、その後119円まで史上最高値に突き進みましたが、その後の下げで現在114円台まで短期間で3・7%の急落となりました。
今年もあとわずかとなりました。欧米がクリスマス休暇に入っており、為替市場は非常に閑散として、恒例の年末感が漂っていますね。
2014年に気になる通貨として、このところNZドルについて各所でお話しているのですが、19日に発表された第3四半期GDPも予想+3・3%に対し、+3・5%、企業活動についても90年代以来の高水準まで上昇しているなど、利上げに向けて着々と経済上昇が確認されています。対円では85円をしっかり保ち、対豪ドルでも2011年3月にクライストチャーチで大地震が発生したときに付けた1・379の高値に対し、現在は1・07までNZドルが買われ、兄弟国の力関係が逆転しています。アメリカが先週テーパリングを決定したことも、2014年にRBNZが利上げを決定しやすい流れを作っており、金利上昇に向けて対円でも過去の高値に迫る動きを見せてきやすいと考えています。
このレポートを書いている本日(18日)は、翌早朝にFOMCを控えておりますので、ちょっと先のことを考えてみたいと思います。
2014年相場、まずは現況を踏まえた前半のコンセンサスを考えると、円売りドル買いは依然継続、英ポンド、NZドルがブルでロングスタンス、豪ドルは対ドルでの一段売りが濃厚。ユーロは対円、豪ドルではロングも、対ドル、英ポンドでは売り目線継続の傾向。直近で発表されたユーロの景気期待指数は、12月が62・0となり、市場予想の55・0を大きく上回る2006年4月以来の高水準となりました。全体的に2014年にユーロ経済が一段と回復するという予測が強く、来年は欧州の足を大きく引っ張ったギリシャがリセッションから脱却するという見通しまで出てきました。