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横尾寧子のFXのはじめかた

4月からのドル円の急騰を、5月後半からの波乱場面ですべて帳消しにして、往って来いで再び次の地合いがスタートしましたが、都議選も自民圧勝で通過し、国内要因がトレンドの主役になるという地合いはしばらくお預けになりそうです。また再び国内要因が出てくるのは、参院選を通過し、自民体制が確立されて秋以降かなという印象です。

とはいえ、海外要因は7月もたくさん抱えています。中国経済の鈍化懸念と、その打消しコメントで右往左往させられますが、鈍化懸念が払しょくできることは難しそう。その中国経済に翻弄される豪ドルは、7月に四半期ごとの指標の発表が相次ぎます。RBAの金融政策に影響を与えるものが多いのでご注意を。

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為替市場が全般的にやや下値を固めつつあり、豪ドルも一旦値下がりが止まりましたが、チャート的にはまだ安心できる形は出てきていません。昨年12月の86円から4月11日の105円42銭までの約3ヵ月での上昇をすべて吐き出し、先週は一時89円台を割り込みました。週足の一目均衡表では、今週転換線と基準線がデッドクロスになりました。対ドルでも売りが進み、一時2010年9月以来の0・932までドル高が進み、対ドルでも同じく2010年9月以来のポンド高、対ユーロでも2011年3月以来のユーロ高になるなど、対主要通貨でも軒並み豪ドル売りが進んでいます。

18日に発表された6月のRBA議事録では、輸出商品価格の下落を考慮すると、豪ドルが依然として高く、まだ下落する可能性があると示唆しました。また金利についても、利下げに若干の含みを持たせ、引き続き不透明感が高いと弱さが目立つ内容になっています。

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為替は全面円高傾向ですが、特にボラ高く下げが目立つのが豪ドルです。対円では一時90円を割り込み、昨秋から105円までの上昇の50%戻しである89円77銭に実質到達というところですね。まだ下げ止まりは全く見えません。年内に追加利下げが確実視されていることもあり、戻り場面は売りが入ってきそうです。

豪ドルはその他通貨でも売りが進んでいます。対ドルでは2010年9月以来の0・932までドル高が進み、対ユーロでは2011年8月以来、対NZドルでは2009年1月以来の豪ドル安です。

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5月24日から続いていた波乱含みな展開が、ひとまず小休止しました。まだ反転と確認できるわけでもなく、ひとまず下げが止まったという印象なので油断はできませんが、日経平均が日足一目で雲にタッチして切り返しの陽線包み足となり、ドル円は98円まで突っ込んだところから反発に転じ、100円を回復しています。

4月4日の異次元緩和発表からの動きを見ると、4日のドル円安値が92円72銭。そこからの上昇トレンドで直近高値は103円72銭です。その38%戻しが99円52銭、50%戻しが98円25銭となりますが、50%にはやや届かなかったものの、3分の1戻しをクリアして反転になりました。

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先週の株式市場の急落を受けて、為替市場も波乱含みの動きが続きました。ただ日経平均が1千円下げたり、上下で1千円振幅するなど乱高下が続く中、ドル円は103円が一時100円まで円高にブレた程度で済んでいるので、基本しっかりした動きが続いているという感じです。ただ、凄くやりにくい地合いなのは確かです。これまでも株価と連動する局面というのはありましたが、今は連動どころか、株価に引っ張られる動き。為替のテクニカル分析やアノマリーは全く無視で、日経平均に踊らされるように為替が上下する動きが続きました。もうタイトル通り「株を見ないと始まらない。」そんな動きです。

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依然として世界で続く自国通貨安政策ですが、日本同様今春から強力な緩和競争に参入してきたのがトルコです。このトルコの通貨はリラですが、昨年暮れに弊社のセミナー参加者の方々に行ったアンケートで、最も人気の高い新興国通貨でした。2ヵ月連続の金利引き下げで、政策金利を1%引き下げましたが、依然4・5%と高く、世界のマネーが集まりやすい地合いが続いています。

直近17日の中銀会合で追加利下げが決定し、トルコリラ急落となりました。中銀は定例報告の中で利下げ理由として、海外マネーの資本流入が強く、商品相場の下落と相まって、自国経済を圧迫していることを説明しました。同時に、内需拡大でインフレ率の上昇が高まることにも注意を示唆していることから、金融政策が再び緩和から引き締めに転換する可能性も否めません。

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ドル円が4年ぶりに100円台回復、一時は2008年10月以来の102円台まで続伸し、ドル高基調を見せつけています。大きな目標だった100円を達成し、飛び乗ってきた買いも巻き込んで上伸した後だけに、ちょっと一服しそうな雰囲気ですが、下手に押しを待つと手がさせない地合いが続きそうですから、あまり欲張らずに買い乗りしていきましょう。

当面の目安だった100円を達成し、現在の目標は103円。この103円は、ちょうど98年の高値147円から史上最安値の75円までの下げ幅の38%戻しの水準です。また直近の高値124円から75円の3分の2戻しが105円ミドルですから、103−105円のゾーンが次の目標値になりそうです。また下値は、100円の水準に節目が多いですから、ここがサポートという感じでしょうか。うーん、とにかく強いですね。

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GW明け7日の13時半に発表されたRBA(豪中銀)において、政策金利を0・25%引き下げ、1990年以降最低水準の2・75%とすることを決定しました。事前のアナリスト予想などを見ると、大方が据え置きを予想していただけに、発表後はサプライズの豪ドル売りとなりました。しかし対円では、日経平均が500円高の超強気相場に押されて下げ止まる展開です。

RBAの声明によると、持続的な成長促進のための利下げであることと、豪ドル高懸念が示されていますが、利下げ実施となった決定打という説明にはいささか弱い雰囲気で、この辺りが今後の不透明感を高めている印象です。

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いよいよ5月に入り、日本は連休の真っただ中です。流動性の低下やSell in Mayを意識している向きも多く、円相場の地合いは弱い円高基調が続いています。ここまでの動きは例年通りですね。株式市場の調整はさほど強くはないので、この辺りはしっかり感が感じられますが、ドル円は96円50銭あたりがサポートとなるか、割り込めばレンジが切り下がって来そうな動きです。この辺りまでをショートの利食いポイント、押し目買いの買い場と見て注目しています。

この地合いの中で、今週から来週にかけては重要指標が目白押しになります。まずは2日(木)のECB理事会。現状では0・25%の利下げが確実視されており、ユーロはすでに利下げを織り込む動きも一巡しています。また3日(金)の恒例の米雇用統計は、現在の予想中央値を見ると、NFPが14・5万人(前回は8・8万人)と再び雇用数が盛り返す予想になっています。

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先週末のG20は、日本の円安批判よりもユーロ圏動向がメインとなり、円売り不安感は払しょくされました。むしろ再びユーロ圏の経済動向への懸念が高まってきたようで、去年も夏にかけて欧州債務危機の不安が高まり、ユーロ安で一時100円割れを見せました。

4月22日にECB関係者筋からの話として、インフレ率低下、ユーロ圏の経済成長見通しの下落などを材料に、次回5月2日のECB会合では利下げを実施する可能性も高いことを示唆し、利下げ観測がユーロ売りにつながっています。ユーロドル日足の一目均衡表では、雲でピタリと頭を押さえられて下落、再び1・30を割れるなど、ユーロ売りドル買いが続いています。

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