ゴールデンウィークに予想以上の大幅利下げを実施したオーストラリアですが、今後の金融政策動向について、非常に厳しい見方が強まってきています。
15日に発表されたRBAの議事録では、追加利下げに対する文言が含まれていたわけではありませんでした。しかし国内景気の一層の減速に加え、中国経済の鈍化も言及していますので、対外共にオーストラリアにとっては厳しい状況であることが示唆されました。
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ゴールデンウィークに予想以上の大幅利下げを実施したオーストラリアですが、今後の金融政策動向について、非常に厳しい見方が強まってきています。
15日に発表されたRBAの議事録では、追加利下げに対する文言が含まれていたわけではありませんでした。しかし国内景気の一層の減速に加え、中国経済の鈍化も言及していますので、対外共にオーストラリアにとっては厳しい状況であることが示唆されました。
ゴールデンウィークは例年になく厳しい市況環境が渦巻きましたね。ギリシャ動向や、この中での耐性通貨については会員向けレポート『為替ばんざい』の中で解説していますので、弊社会員の皆様はそちらをご覧ください。
多くの日本人投資家にとって愛着のある豪ドルの失墜は、特にインパクトある動きでした。1日にRBAが発表した利下げ幅は0・50%と、アナリスト予想を上回る大きな下げ幅となり、豪ドルは83円台から82円割れまで値を消し、一旦は戻しましたが、その後は世界経済の悪化懸念を背景に売りが進み、現在80円台半ばまで続落しました。
今週の為替市場は、27日に発表される日銀金融政策決定会合の結果に焦点が集まっています。この動向についてはツイッターで追いかけてさせていただくとして、ゴールデンウィークの最終日である5月6日に決選投票を控えるフランス代表選に絡む市場動向について考えていきたいと思います。
ヨーロッパは現在世界経済の最大火種であり、当然その圏内の国民生活は決して穏やかなものではありません。特にそのしわ寄せは若年層に集まっているという見方が強く、その結果の1つが22日の大統領選第1回投票に表れたといえます。マーケットはサルコジ再選という見通しを立てていた向きが強かったのですが、ふたを開けてみれば次点。尚且つ、第3位につけたのが極右政党だったということが、世間を驚かせています。
このところの円高基調で、ドル円、クロス円とも調整基調が強まっていましたが、資源通貨の一つであるカナダドルに好変化の雰囲気が出てきました。
4月17日に発表されたカナダ中銀の政策金利発表は、事前予想通り1%で据え置きとなりましたが、声明の中で「物価上昇率をインフレターゲット2%に維持するため、現在の緩和策を是正する必要があるかもしれない」と示しました。近い将来の緩和策解除、引き締めへの転換を示唆したことで、カナダドルへの買い魅力が高まっています。
今週の当コーナーは宣伝ですみませんっ!(笑)
3月22日に、拙著「イチから分かる!FXファンダメンタルズの読み方・使い方 3倍儲かる指標分析術!」が成美堂出版より発売されました。
本書は、外貨はもとより金融市場全般に大きな影響を与える経済の基礎要因=ファンダメンタルズを理解して、より投資判断に役立てていただきたいという趣旨で、分かりやすく、見やすく、ちょっと辞書のように開いて項目を確認していただけるような本づくりをしました。
資源関連の足を引っ張る材料として、先週末に米英仏から飛び出したのが、原油高高騰を受けた戦略石油備蓄の放出という姿勢です。実際に放出されれば原油価格の急落に繋がりかねず、資源通貨には重石になっています。
加えて豪ドルは3日の金融政策会合で、政策金利の4・25%据え置きを決定しましたが、声明の中で、「成長ペース、生産伸び率は予想より鈍化」「需要が大幅に弱まれば、一段の緩和的政策の余地あり」と示したことで、一時豪ドルは売られる展開となりました。3月19日には年初来高値の88円62銭まで続伸していましたが、現在は一服し、85円前半で推移しています。
今年年初からの円安トレンドの中で、欧州債務危機を乗り越えて値上がりを続けてきたユーロに連れ高する動きで、英ポンドもこのところ良い動きが続いています。
週足の一目均衡表を見ると、2007年11月以来、4年5ヵ月ぶりに雲を上に突破し、長く重く立ち込めた上値の大きな壁を突破しました。現在132円台で推移していますが、これで下値に128円台のサポートが出来ましたので、下げにくい形が作られてきているようです。
ドル円、クロス円全般に好調な地合いが続く中、対豪ドルでも強さが際立つNZドルが、対円で昨年8月1日につけた68円87銭を突破し、一時69円台乗せと堅調な動きとなりました。日足チャートでみると非常に力強いのですが、週足で確認してみると様子が違います。
リーマンショックの暴落の下げから一服したのが、2009年後半でしたが、それから現在至るまで、週足、月足のチャートを見ると小動きのレンジが続いています。下値に多少ブレはありますが、上値は70円以下のところでピタリと頭を押さえられている印象。この上値の壁を突破するには、しっかり70円を乗せてくる必要があります。
3月13日は、日銀の金融政策会合と深夜NYのFOMCが重なり、市場は「追加緩和策」に動向を材料に展開しました。日銀については追加緩和策を出さなかったことが嫌気され、株価も引けにかけて急速に値を消しましたが、為替はひとまず良い押し目というところで、下げたところの買いエネルギーが強かったですね。
そしてFOMCでは追加緩和の後退を示唆し、それが市場全体に米経済の安心感と広がって、ドル円は83円台まで上昇、NYダウも200ドル超の上伸で引け、景気底離れを一段と意識させる動きになってきました。
3月5日のNY株式市場は200ドル以上の下落となり、今年一番の下げ幅を記録しました。ギリシャに再び債務削減を巡る不透明感が広がり、デフォルト不安が台頭。これまで繰り返してきたことではありますが、かなり上昇した後だけに、金融市場全体に調整場面を提供する形になっています。
外為市場では、豪ドルの先行きへの懸念も併せて不安感が広がり、一旦は利食いと「やはり円買い」という流れが加速。ドル円、クロス円とも日足でMACDも高値でのデッドクロス。21日線割れが見られる通貨もあるなど、ちょっと大きい調整になりそうなので、注意しておきましょう。