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横尾寧子のFXのはじめかた

日銀は14日の金融政策決定会合で、脱デフレを目指した追加緩和策を継続し、資産買い入れ枠を9兆円から10兆円に増額することを決定しました。インフレ対策として、日銀初の1%インフレターゲット導入を決定したことが注目されました。

しかしこのインフレターゲットですが、正確にはインフレゴール。このゴールという言葉は先月FRBが2%のターゲットを導入した際に用いた表現であり、日銀はFRBの枠組みに近い形でインフレ対策を行うことを示したということになります。

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中東情勢を背景に、資源そのものや資源通貨への注目が高まってきました。特に原油の需給バランスが最大のポイントですから、原油上昇に関連するカナダドルは久しぶりにマーケットの目が集まっていると感じられます。

日足の一目均衡表を見ると、昨年5月に雲の下に突き抜けて以降、右下がりの下落トレンドが続き、雲は厚い上値の壁となってきました。何度か雲抜けをトライするもすぐに押し戻され雲を割り込むという動きが続いてきましたが、今年になってから動きが変わってきています。

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久しぶりに101円台まで値を戻したユーロですが、加えてアメリカが緩和策の延長を示唆したことから対ユーロでのドル売りが進んだことで、値を保つ展開になっています。再びドル安懸念が高まってきている中で、ユーロはしっかり100円台をキープしつつも、ポルトガル国債の利回りが最高水準となり、スペインのリセッションも目前となっているという、厳しい状況は変わりません。一時的には再び100円を割り込むことを想定しておきつつ、ネガティブなニュースに対してどれだけ耐性が出来てきたか、ここは見極めるポイントになって来るかと思います。

前号の「為替ばんざい」のコーナーでも触れましたが、ユーロが100円台を回復し、一旦水準を切り上げてきました。前回つけた97円台が下値のサポートとなりやすいことからも、テクニカル面からは売られる目安が付きやすいところですね。

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1月25日の午前、豪ドルの第4四半期CPIが発表になりました。結果は前年比が予想+3・3%に対し、+3・1%、前期比が+0・2%に対し、0・0%となりました。予想値より低かったことで、発表直後は売りが集まりましたが、数字としては堅調で、年率3%台を維持している間は、RBAも利下げに転換するのは難しいだろうという空気が支配的です。

昨年の利下げはユーロ不安も真っただ中でしたが、今はすでにある程度の材料は出てきており、ユーロの反発も見られてきました。この流れで行くと、今年1回目となる2月7日の金融政策会合での政策金利は、現状維持ということになりそうです。

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先週末にS&Pが欧州各国の国債格下げを発表したことでユーロ売りが進み、ユーロ円は97円割れ寸前のところまで値を消しています。ムーディーズの追随が不安視されていましたが、ムーディーズはフランス国債をAaaで据え置き、連鎖的な暴落を回避することはできました。しかし、このホッとした空気はつかの間のもの。いよいよギリシャのデフォルト懸念が高まりを見せてきています。

同国のパパデモス首相は民間債務団との交渉において「間もなく合意に至る」と話しており、ギリシャのデフォルト懸念は緩和したと捉える向きも存在しますが、実際には市場の視線はもっとシビアなものです。現に現在は交渉中断中で、EU側からさらに厳しく合意に向けた交渉促進を求められることになりそうですが、3月に控える大量の国債償還までに交渉が無事にまとまるかどうか、日一日と期日は迫り、デフォルト確率も高まります。

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最近は市場の注目ニュースの移り変わりのタームが本当に早いですが、ユーロ安から目線が再びイランへ。10日、イランがウラン濃縮作業を開始したことを受けて再び中東産原油の需給懸念が高まっていることから、豪ドル、NZドル、カナダドル、またFX取引外通貨になりますが、ロシアルーブルなどの資源国通貨への買いが集中しています。

この中でチャートを見比べてみると、豪ドル、カナダドルは三角持ち合いでまだもみ合い中ですが、NZドルは三角持ち合いを上に放れ、一目均衡表で雲を上放れ、遅行線も日々線を下から上にゴールデンクロスと良いシグナルが続出しており、買い継続が続きそうですね。特にユーロが大きく値を下げた後で、上にも下にも手掛けにくい中で、テクニカルとファンダメンタルの両面から買いやすいというのは魅力が高まります。

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新年明けましておめでとうございます。

2012年がスタートしました。今年は世界中で大きな選挙を控え、政治的な要素が為替市場にも多分に影響を及ぼしそうな年になります。

まずは3月4日のロシア大統領選挙、3月6日の米大統領選のスーパーチューズディが控えています。

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