4月20日早朝、ドル円相場は2002年4月以来の129円台乗せとなりました。ドル円相場は13日連続陽線で続伸しており、ブルームバーグによる記録集計のスタート地点であり、金とドルの交換が停止された1971年以来の長期下落になりました。50年来記録の無い円安続伸地合いです。
日本側からの発言は「円安をけん制」する内容を示唆しつつも、形式上の発言に終始し、今月は2回にわたる連日の指値オペ実施をするなど、介入を含めた行動を起こす気が無いことが明確な姿勢を示していますから、金利引き締めの各国に対して、緩和継続を訴える日本円が売られるのは、これまでになく素直なファンダメンタルズ相場という印象です。これまでもファンダメンタルズ相場と言われる地合いは幾度もありましたが、2015年の125.86の黒田シーリングと言われるような「限界点」が示されることで収束していきましたが、今回は近い将来に明らかな金利差拡大となることがストレートに為替相場に反映されています。