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横尾寧子のFXのはじめかた

 アメリカのインフレ政策が急ピッチで変化してきそうな発言が続いています。もともと疑問であった「一過性のインフレ」という見方に対し、パウエル議長が直近の発言で「持続的なインフレのリスクが高まっている」とし、現在の状況が一過性ではないインフレであることを事実上認める発言をしました。

 インフレは急ピッチで進んでおり、低所得層は生活が脅かされる状況になっていることから、FRB及びバイデン政権はこれまで求められた「雇用」から「インフレ抑制」に注力を変えて今後対応していくことが迫られます。 続きを読む

 いよいよ感謝祭ウィークに入りましたが、祝日直前の22日にバイデン大統領は次期FRB議長にパウエル議長を再任、ブレイナード理事を副議長に昇格する人事を発表しました。正式には議会の承認を得ますが実質決定ですので、為替市場は一気に115円まで上昇しました。この円安については色々な見方がありますし、円安(というかドル高)要因も1つではありません。相場はその時々の都合でその中の材料を手掛かり材料にして動きますので良し悪しの評価ではなく、2017年以来の115円台乗せですから、ここは素直にトレンドに付いていくだけですね。 続きを読む

 バイデン大統領は16日、今週中にFRB議長人事を発表するとしました。意外に決定まで時間が掛かりますね。となるとパウエル議長の続投ではないのか?ブレイナード理事が時期議長という線も強まります。いずれにしても、来週の感謝祭休暇の前にハッキリすると明言しました。 続きを読む

 10日にアメリカの10月CPIが発表されましたが、これを受けて相場の雰囲気がガラッと変わる1日でした。米10月CPIは前年比で6.2%上昇、市場予想は+5.8%でしたがこれを大きく上回る高水準となりました。食品を除いたコア指数も前年比で4.6%上昇となり、1990年11月以来31年ぶりの大幅な伸びを記録したことで利上げ観測前倒し期待が強まり、このところ軟調で全体的に売り傾向だったがドルが対円で一気に114円台回復を見せ、10年債の金利は1.56%まで上昇。そして米株指数は早期利上げ懸念で失速するという動きになりました。
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 アメリカでFOMCが開催され、事前予想通り今月からのテーパリングの開始が決定されました。いよいよ新型コロナに対する緊急経済対策から出口戦略に大きな転換をしていくことになります。今回の決定による買い入れの減額は、国債が月100億ドル、MBSが50億ドルとなり、2022年6月をめどに資産買入の終了を目指していくという方針が示されました。この辺りも予想通りで特段サプライズはありません。
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 27日の金融政策決定会合でカナダ中銀は、20年の春、コロナ禍で経済下支えのために始まった量的緩和の終了を公表しました。当面は物価2%を目標に低金利を続けるが、22年の早い段階で達成が可能な経済であるとし、従来22年後半と言われていた利上げ時期が早まるという期待が高まり、カナダドルの上昇につながりました。まだ来年の事ですから一旦は動きも落ち着くと思われますが、来年早々には再び利上げ時期を探る思惑のカナダドル買いが見られそうです。 続きを読む

 直近では中国やアジア諸国の電力・エネルギー不足による資源価格の上昇が目を引き、それに連動して資源を有する国の通貨(資源国通貨)も堅調な動きになっています。ただ、電力不足が深刻な状態の中国では19日、国家発展改革委員会が政府の介入によって急上昇する石炭価格を引き下げる措置の実施を検討していると表明したことで、石炭の先物価格が急落しました。一気に4%以上の急落で下から「資源通貨はどうなっているか?」と見るとこのニュースに対して全く売られていません。
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 今週、ドル円相場は2018年12月以来の113円に突入し、その後も高値追いの動きになっています。約3年ぶりの113円台・・・感慨深いですね。遠い水準ではないはずなのに、なかなか到来しなかった一つには近年ドルの動きが乏しかったという点が挙げられると思います。
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 日本株市場は菅前首相の退任以降の上昇をすべて吐き出す大きな下落に見舞われていますが、欧米やアジア株も総じて芳しくはありません。その中為替市場ではテーパリングに向かうドルが堅調な動きです。対円でも一時112円まで上昇し、下げは良い押し目の場面になっています。ボラティリティは無いけど安心感はある。ただ、1年で一番荒れる月である10月ですから、安心感だけではいられません。中国恒大問題は他の同国不動産会社にも波及して利払い不履行が出ていますし、中国だけではなくアメリカも債務上限問題が懸念されていました。ひとまずこちらは12月までのつなぎ予算が成立して安心感が出ていますが、年末にまた蒸し返される話題になります。ただ直近での不安材料は来年2月で任期切れとなるパウエルFRB議長の人選についてです。
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 「債務不履行(デフォルト)」懸念…というと、今市場参加者にとって最もタイムリーに頭に浮かぶのは、中国恒大集団の利払いについての懸念です。目先は年末まででも何度かの利払い日が集中します。10月12日に1億4813万ドル、10月19日に1億2180万元、10月30日に1425万ドル、11月8日に8249万ドル、12月28日に1億5520万ドルです。直近では9月23日の利払い8353万ドルが不履行になるのではないかという懸念でリスクオフになりましたが、これは30日の延長を行使していますが、その間に次々と利払いスケジュールが入ってくるわけですから綱渡りですね。
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