トップページ > 株式投資コラム > 横尾寧子のFXのはじめかた

横尾寧子のFXのはじめかた

 金融市場は全体的にリスクオフ地合いになってきました。ドル円相場は110円を挟んでの小動きですが、クロス円は総じて大きく値を消しています。特にオセアニア通貨の崩れが目立ちますが、中でも豪ドル円は完全に200日線を下回ってきました。これは2020年6月1日に上回って以来約1年1ヵ月ぶりの大きな変化です。オーストラリアでもデルタ株の感染が広がっており、大都市シドニーはロックダウンに入って3週間が経過しても新規感染者が増加していること、他地域もロックダウン措置になるなど経済への影響が大きく懸念される時代になっている点が豪ドルの戻りを鈍くしています。
続きを読む

 7月9日、中国当局が1年2ヵ月ぶりに預金準備率を引き下げる決定をしました。これ自体は中国国務院が7日に引き下げを明言していましたので強いサプライズではありませんでしたが、思った以上に早い実施と、引き下げ対象となる銀行が幅広く、結果17兆円規模が市中に流動することが確認され、中国市場は週明けに大きくプラススタートになりました。
続きを読む

 注目していたRBA会合は見方の分かれる内容となりました。テーパリングを開始し、国債の買い入れ額を50億から40億にすることが決まりましたが、国内買入期間を終了し第三弾の買い入れも実施、月々の買い入れ額は減らすが買入期間は延長する。そして、サプライズだったのがフォワードガイダンスの修正です。利上げは早くて2024年としていたこれまでの見方から「早くて」が削除され2024年までの利上げは見込まないという表現に変わり、多少利上げ時期が前倒しされたことが確認されました。13時半の金利据え置き発表後、次第に出てくる材料を1つ1つ市場も探りながら反応し始め、当初まちまちだった動きが次第にポジティブな内容を重視して豪ドル買いに反応していきました。この好悪混ざるような内容のどちらがトレンドを作っていくのかはしばらく様子見です。 続きを読む

 米欧をはじめ、日本でも新型コロナのワクチン接種が進んできている一方で、インドの変異種デルタ株の感染拡大が猛スピードで進んでいます。ちょうど半年前の年末年始は、アフリカ系の変異株が猛威を振るいだしていた頃でしたね。再び変異種がさらにパワーアップして出てきているので、もうしばらくこの拡大と防止を繰り返して行くことになるのでしょう。そのたびにその材料がスルーされることも有れば、大きな売買材料として取り上げられることもあるのが金融市場です。 続きを読む

 先週末に出た米FOMCメンバーによる利上げタカ派の発言を受け、金融市場は全面リスクオフで今週がスタートしました。同日にはゴリゴリハト派のメンバーの利上げ2023年まで否定するような発言も出ているのですが、すでに経済が堅調であることは明らかであり、現状維持を示すハト派よりも、タカ派の傾向によりシビアに市場が反応するような地合いになってきました。今後もこうした要人発言に左右される相場地合いはしばらく続きやすくなりますが、少なくとも米経済の堅調さを示す内容であることから、ドル円には追い風です。 続きを読む

 結局は無風通過と思われた6月のFOMCですが、ふたを開けてみると「利上げ時期を1年前倒し」し、2023年中に2回の利上げを実施することを示唆する内容となりました。これはドットチャートからみた利上げ時期なわけであり、今の時点でのFOMCメンバーの予想を反映したものですから明確な方針として見るものではありません。しかし、米経済に対して米当局者が力強い回復を確信していることが強いメッセージとして伝わりましたし、18人中11人が23年の2回利上げを予想したわけですから、現実にはこの予想に即して動いていくことになっていきます。
続きを読む

 米国の金融政策会合であるFOMCは昔から年に8回の開催ですが、気が付けばこの10年近くの間に先進国でも多くの国でこの形が採用されるようになりました。
続きを読む

 アメリカのパンデミックに対応した量的緩和策の出口戦略の道筋を示していくことを求めるような発言が増えてきました。テーパリングの示唆期待です。
続きを読む

 今般はワクチン接種率に準じて各国の株式市場が上下する地合いが続いていますが、為替市場はコロナ禍の緊急経済対策からの脱却が大きな注目点です。緊急の経済対策の出口戦略をどのように進めていくのか?その最たるものがテーパリングであり、量的緩和の段階的な終了というのは株式市場の堅調さに水を差すものでもあるから時期や規模の調整が非常に重要です。(そうした調整をすべて吹っ飛ばして公言しないテーパリングを始めている中銀もありますが…)
続きを読む

 先般発表された欧州の1-3月GDPは改定値でも前期比-0.6%と速報値と変わらずにリセッション入りが確認される内容でしたが、国別でみると域内最大の経済大国であるドイツが-1.7%に対して、フランスは+0.4%の成長と大きく差が開きました。このフランスは6月末までにコロナ規制を段階的に解除することを目標としており、今週はレストランの屋外席が再開になりました。まだまだ規制は強い中ですが、正常化に向けて動き出していることが目に見えてはっきりした形になってきています。同様にイギリスでもそうした取り組みが強まっていることから、為替市場も欧州通貨高(ユーロ、ポンド)が顕著な動きになっています。ユーロ円は5月19日に133.44まで上昇しました。この水準は2018年4月以来約3年ぶりの高値です。
続きを読む

☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら