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横尾寧子のFXのはじめかた

2013年9月に就任したアボット首相が、来年の総選挙を前に支持率低迷がしていることから、閣僚内から突如クーデター的に退陣要求が飛び出し、15日、元通信相のターンブル氏が新首相に就任しました。

これまでのアボット政権は親日外交を進めてきましたが、新首相のターンブル氏は、今後は安全保障よりも経済政策に重点を置くとし、対中政策に力を入れるという見通しが強まっています。尚、この交代劇は突然のサプライズで市場関係者もまだ今後の方向性を精査しきれない状況ですが、1点ポイントは、ターンブル首相が元ゴールドマンサックス幹部であり、金融には精通している実業家出身の政治家だという点でしょうか。内閣改造は週末までに発表されるとのことですが、豪ドル投資において発言に注目されたホッキー財務相は退任する見通しで、オーストラリアの金融政策は、突然変化が出てきそうな雰囲気です。

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今年前半に何度も相場にネガティブインパクトを与えたギリシャ問題を抱えた欧州ですが、9月8日発表の欧第2QGDP・改定値は速報値の+0・3%を上回り+0・4%に上方修正となり、EU全体の国別でも横ばいのフランスを除き、全ての国がプラス成長となりました。また同日発表されたドイツの7月貿易収支は+250億ユーロとなり、輸出額が過去最高となりました。これを受けてドイツ株を中心に欧州全体の株の買い戻し余力となって、このところ傾いていたリスクオフの流れを一旦払拭する動きになりました。

一方、直近で世界中に報じられて急浮上してきた問題の一つとして、大量の移民流入があります。移民受け入れを憲法で保障しているドイツに移民がどっと向かっており、一部の試算では移民受け入れによる経済負担が、昨年の4倍ともなる100億ユーロ(約1兆3200億円)に上るという数字も出てきており、この移民問題が経済回復基調の欧圏全体にどれだけ経済負担を及ぼすかは欧株、ユーロの動きと合わせて見ていく必要がありそうです。

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9月1日に発表されたGDT(NZフォンテラ社主催の乳製品電子オークション)価格は、前回比+10・9%と2回連続上昇となり、乳製品価格の底入れが確認されてきましたが、NZドルは全く反応しません。下落の際は素直に相場に織り込まれましたが、乳製品価格上昇の背景に減産による価格調整があることや、最大の供給先であった中国の景気減速で先高観が見込めないというマインドなのか、GDT価格とNZドルの連動性が切れてしまっています。

対ドルでは先週のチャイナショック前まで0・65近辺で下げ止まる動きになっていましたが、ショック安以降下値追いで0・631まで下落してきました。

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直近の中国発波乱相場の中で、ユーロキャリーの巻き戻しによるユーロ高基調が続いています。また相場の急激な変動により、9月のFOMC利上げ期待が遠のき、ドルが売られユーロが買われる地合いが加わり、久しぶりにユーロに強いトレンドが表れています。

ドル同様に早期の利下げをアナウンスしてきた英ポンドも、今回利上げによる上昇分を吐き出して利上げ期待がやや剥落してきました。しかし利下げや緩和が囁かれるわけではありませんから、個別に売り材料はありませんので、ポンド円での下値狙いは限定的になるかと思いますが、ユーロポンドではユーロの上昇に引っ張られてポンドの売りが続きやすくなるのではないかと見ています。

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NY原油相場が41ドル台まで下落してきており、産油国であるカナダドル安が止まりません。年始は年内利上げスタンスを示唆していたカナダ中銀は中国株安と原油下落地合いを受け、7月15日にサプライズで0・25%の利下げを実施し、資源市況の下落に過敏に対応をしました。しかし原油安は歯止めが効かなくなっており、対ドルでリーマンショック後の安値である2009年の1・306を抜いて、直近で1・321までドル高カナダドル安地合いが進んできました。9月9日に中銀会合を控えていますが、原油安が止まりませんので、追加利下げをしてくる可能性も。まだまだ下値が見えない状況です。

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お盆休みに入って、11日から3回連続、中国人民銀行は元の対ドルでの切り下げを行いました。1回目は完全なサプライズで「1回限り」と当局側からの発言も報じられていましたので、2回目もびっくりなサプライズ、3回目については「またか・・・」という空気感で、市場も過度な反応にはなりませんでした。この元切り下げを受けてドル買いが強まり、ドル円は125円28銭まで上昇しましたが、高値は続かず値を消し、現在124円台で小動きになっています。上値の重たさが意識されています。

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8月4日に発表されたフォンテラ社の乳製品取引価格指数(GDT)が発表され、前回をマイナス9・3%と一段と大きく下回ってきました。2002年以降で最低水準と乳製品価格の下落が止まらないことを改めて確認されました。

先週末合意が見送られたTPPも、NZ側が乳製品の市場開放、完全撤廃を主張したことが折り合えなかった点も報じられていますが、中国市場の需要が急速に低迷している中で、乳製品価格下落も止まらないNZの必死の攻防が伺えます。

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24日に0・25%の利下げを実施したNZですが、29日にウィラーRBNZ総裁が追加利下げについて言及し、NZドル高は正当化できず、持続不能と認識。輸出商品価格安を考慮すると、一段のNZドル安が避けられないと強調したことで、NZドルの追加利下げの思惑が高まってきています。

NZでは乳製品が輸出の3割を占めるほどシェアが高く、この乳製品の取引価格は乳製品大手フォンテラ社が月2回発表するGDT価格にて定められます。このGDT価格が、直近では2013年4月に高値を付けて以降下落に転じ、7月2回目の発表では566まで値を下げ、6年ぶりの乳製品価格安を更新しています。

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6月5日の高値125円85銭から中国経済減速懸念の120円40銭まで大きく値下がりしたところは買い需要が強くV字型の切り返しになっていましたが、124円50銭を届かずに押し戻され、123円台でジリジリと値を消す動きになっています。大きく見ると120-125のレンジになりますが、125円には6月10日の黒田総裁発言による「黒田シーリング」が存在することも上値を追いづらく、120円を割れる水準は買いが集まりやすいという点で、実際には121-124の小幅レンジが続きやすいかもしれません。

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7月1日発行の週刊レポート会員向けレポート「為替ばんざい」のコーナーで、ギリシャ問題の次を見るという点からドルに続き利上げ思惑高まる英ポンドを取り上げておきましたが、この英ポンドの動きが活発になってきています。

14日のロンドン時間、カーニー総裁の「利上げ開始時期が近づいている」という議会証言からポンド買いに勢いが付き、続いてマイルズBOE委員が「米利上げを待つ必要はない」と見解を示したことで、現在0・5%の低金利を据え置いているイギリスが、早ければ年内にも利上げを開始してくる公算が高まってきました。

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