先週末に日銀の内田副総裁の「YCC修正はバランスをとって判断」という発言から、日銀のYCC修正懸念をトリガーに円買いが進み、ドル円は144円台から急激な円高で140円割れを示現し、円高を嫌気して日本株は大きく下げていました。
こうした中で12日、アメリカの金利動向を見極めるうえで注目されるCPIが公表され、前年比予想+3.1%に対し、+3.0%と下回り、2021年3月以来の低水準になり、伸び率12カ月連続で鈍化しました。コア指数も前年比で+4.8%となり、こちらも2021年10月以来の低水準です。パウエル議長もインフレ動向を見極めるうえで注目している住居費を除くスーパーコアも前年比で+4.0%と高水準だが6カ月連続で縮小しているなど、じわじわとインフレが鈍化している傾向が表れる結果となりました。